日本エア・リキードと川崎重工、JH2Aが「水素輸送トレーラーの大容量化・低コスト化実現のための技術開発と規制・基準適正化に関する調査」に採択

三井物産と三井物産プラスチックも「協力会社」として参加

 日本エア・リキード、川崎重工業、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)より「水素輸送トレーラーの大容量化・低コスト化実現のための技術開発と規制・基準適正化に関する調査」(以下、「本調査」)の実施予定先に採択された。

 本調査はNEDOが公募した「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/需要地水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」において採択されたもので、事業期間は2023年度(単年度)を予定する。

 需要地における水素の安定供給と輸送コスト低減を同時に実現するためには、輸送効率の高い圧縮水素輸送手段が必要で、積載量の最大化と輸送車両コスト低減を両立するための圧力・素材・構造の最適な組み合わせが重要となる。

 本調査は、大容量・低コストな圧縮水素輸送トレーラーの実現・普及に向けて、海外先行事例とこれを支える規制・基準の調査を通じて当該水素輸送車両の国内目標仕様の検討とその実現に必要となる国内規制・基準の見直しに関する調査を行う。

 調査実施者に加え、三井物産株式会社、三井物産プラスチック株式会社を「協力会社」として調査を推進する。さらに、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会の規制委員会内に「トレーラー輸送サブワーキング」(仮称)を新たに設置し、業界横断的な活動につなげる。

参考

「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」の2023年度第2回公募に係る実施体制の決定について(NEDOホームページ)

https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00040.html