岩谷産業と住友精密が液化水素用オープンラック式気化器を共同開発
大量需要の大容量水素供給システムの主要機器、LNG気化器の製造経験を活用
岩谷産業と住友精密工業株式会社(本社:兵庫・東京、社長:髙橋秀彰、資本金:103 億 11 百万円)は、水素エネルギー社会実現に向けた革新的な水素供給システムを構築するために、「液化水素用オープンラック式気化器」の共同開発契約を締結した。
液化水素用オープンラック式気化器とは、多数の伝熱管(スターフィンチューブ)を並べたパネルの外面に海水を流すことにより、内部の液化水素を気化させる方式の気化器。この方式は LNG気化器として、長年にわたり各所で採用されている。外部熱源として海水を使用するため運転経費が経済的で、運転監視や保守点検が容易な構造となる。
岩谷産業は発電等の大量需要を想定した大容量水素供給システムを検討しており、その主要機器となる大型の液化水素気化器の開発が必須となっている。住友精密工業では半世紀にわたる大容量 LNG 気化器の製造経験を活かし、液化水素気化器の技術開発の検討を行ってきた。
岩谷産業が今まで培ってきた液化水素の取り扱いに関する技術や知見と、住友精密工業の製品開発力および低温液化ガスの気化技術や知見を合わせることで、水素エネルギー社会の実現に向けて貢献する。