帝人ファーマが小型・軽量の携帯型酸素濃縮装置「ハイサンソポータブルαⅢ」のレンタル開始
重量1.9kg、国内最軽量クラス。「HOT 見守り番 Web」とも連携
帝人ファーマは、慢性呼吸不全の在宅酸素療法に使用される携帯型酸素濃縮装置の新機種「ハイサンソポータブルαⅢ(以下、本装置)」を、2023年7 月 10 日から医療機関へのレンタルを開始した。
本装置は、同社がこれまで展開してきた携帯型酸素濃縮装置「ハイサンソポータブルα」シリーズの最新機種で、国内で使用される携帯型酸素濃縮装置の中でも最軽量クラスの製品となる。
政府による地域包括ケアシステムの推進により、医療機関での入院から在宅医療へのシフトが進み、在宅で治療を受ける患者が快適に過ごせる環境づくりは重要な課題となっている。在宅医療で使用される酸素濃縮装置は、患者の日常生活のほか、仕事や旅行、デイサービスなど外出時でも使用されることから、取扱いがより簡単で、持ち運びの負担の少ない製品が求められている。
「ハイサンソポータブルαⅢ」特長
既存機種からさらなる小型・軽量化
従来品の「ハイサンソポータブルα」からさらに小型・軽量化、帝人ファーマの携帯型酸素濃縮装置として最小・最軽量の製品。従来品と比較して幅・奥行・高さをそれぞれ縮小し、重量もこれまでの2.5kgから最大で600g軽量化しているため、患者の持ち運びの負担が軽減している。
「HOT 見守り番 Web」との連携
本装置は通信端末を搭載しており、帝人ファーマの携帯型酸素濃縮装置で初めて「HOT 見守り番Web(※)」と連携できる。これにより医療関係者が酸素濃縮装置の運転状況や、患者の日々の SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)や脈拍数の状態を Web 上で閲覧し、治療状況を把握することができる。
(※)据置型酸素濃縮装置の運転状況や SpO2・脈拍数などを医療機関のWeb 上で閲覧できるサービス。SpO2・脈拍数の計測はオプションとして、指定のパルスオキシメータとの連携が必要。
小型でも使いやすい操作パネル
患者の使いやすさを追求し、操作画面にカラー液晶を採用した。大きな文字とボタンで誤操作を予防する設計。
製品概要
- 販売名:「ハイサンソポータブルαⅢ」(認証番号:304ADBZX00043000)
- 一般的名称:酸素濃縮装置(呼吸同調式レギュレータ、テレメトリー式パルスオキシメータ受信機)
- 医療機器分類:管理医療機器・特定保守管理医療機器
- 製造販売業者:帝人ファーマ株式会社
- 寸法:バッテリー(小)装着時:187(幅)×85(奥行)×202(高さ)mm、バッテリー(大)装着時:187(幅)×85(奥行)×220(高さ)mm
- 重量:バッテリー(小):1.9kg、バッテリー(大):2.1kg
- 酸素流量:連続:0.25、0.5L/分、同調:1、1.5、2L/分相当
- 使用時間:バッテリー(小):約 1 時間 30 分 (連続 0.5L/分使用時)、バッテリー(大):約 3 時間 10 分 (連続 0.5L/分使用時)