高炉水素還元技術「Super COURSE50」試験炉で世界最高水準のCO2排出量削減
日本製鉄 東日本製鉄所君津地区、加熱水素吹込でCO2を削減
日本製鉄は、東日本製鉄所君津地区の水素還元試験炉(内容積12m3)において、極めて先進的な取組みとして、加熱した水素を使用してCO2を削減するSuper COURSE50技術の開発試験を2022年5月より実施し、これまでの試験において、世界最高水準となる高炉本体からのCO2 排出量を22%削減する効果を確認した。さらに30%以上の削減を目指した試験を2023年内目途に予定する。実証試験を進め、大型高炉でのSuper COURSE50技術(CO2排出量50%以上削減)確立の早期化に取組む。
日本製鉄は、2021年3月に公表した「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」において、本技術を活用した「高炉水素還元」に「大型電炉での高級鋼製造」「水素による還元鉄製造」を加えた、3つの超革新的技術を用いたカーボンニュートラルの実現を目指している。
この取組は、2022年1月にNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金に採択され、日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所、一般財団法人金属系材料研究開発センターの4社で、コンソーシアムを結成し、本開発を進めている。