エア・ウォーター・リアライズとミサワ医科工業が統合(2023年10月1日付)
ヘルスケア領域でさらなる事業拡大
エア・ウォーターグループ会社で、エアゾールや化粧品などの総合ODM/OEMメーカーであるエア・ウォーター・リアライズ㈱と、注射針の製造・販売を行うミサワ医科工業㈱は、生産性向上や販売力強化を通じてヘルスケア領域におけるさらなる事業拡大を図るため、2023年10月1日付で統合する。
統合方式は、エア・ウォーター・リアライズを存続会社として、ミサワ医科工業を吸収合併する。本社は東京都中央区京橋一丁目12-2に移転し、2023年10月1日より始動する。
2022年4月のエア・ウォーターグループの組織改革において、エア・ウォーター・リアライズとミサワ医科工業はヘルス&セーフティー(医療関連)グループ コンシューマーヘルスユニットの中核会社として、他のグループ会社とシナジーを創出しながら、ヘルスケア領域への事業拡大を進めている。
こうした状況において、エア・ウォーター・リアライズは2023年4月1日付でエア・ウォーター・ゾルから社名を変更して企業イメージを刷新し、エアゾール製品のみならず、化粧品も含めた総合ODM/OEMメーカーとしてさらなる成長を目指す。
また、ミサワ医科工業は医療用をはじめ歯科用、美容用なども含め年間約20億本の注射針を製造しており、その技術と品質が認められ世界80ヵ国に注射針を供給している。
今回の統合により生産部門や管理部門を一体化し、生産管理や技術開発のノウハウ共有はもとより、原材料・資材の調達一元化やDX推進・人材活用などによる効率化を図るとともに、エア・ウォーター・リアライズが開発・製造する製品をミサワ医科工業が持つ海外ネットワークで展開するなど、海外事業も強化する。
エア・ウォーターでは、今後もコンシューマーヘルスユニットの中核会社として、人々のくらしやヘルスケアにかかわる事業領域を拡大し、「ウェルネス(健やかな暮らし)」の実現を目指すとしている。
統合対象会社の概要
(1)エア・ウォーター・リアライズ株式会社
- 本社 :東京都千代田区神田東松下町47番1号
- 設立 :1955年(昭和30年)
- 資本金 :4億円
- 株主構成:エア・ウォーター株式会社100%
- 事業内容:エアゾール製品、化粧品のODM/OEM事業
- 工場:茨城県小美玉市、群馬県伊勢崎市、岐阜県関市、兵庫県加東市
- 売上収益:247億円(2023年3月期)
- 従業員数:617名(2023年3月末時点)
(2)ミサワ医科工業株式会社
- 本社 :茨城県笠間市長兎路1320番地5
- 設立 :1964年(昭和39年)
- 資本金 :25百万円
- 株主構成:エア・ウォーター株式会社100%
- 事業内容:滅菌済み医療機器の製造、販売、輸出入
- 工場:茨城県笠間市、栃木県大田原市、福島県いわき市、静岡県富士宮市
- 売上収益:52億円(2023年3月期)
- 従業員数:278名(2023年3月末時点)