JCRが日本酸素HDの長期発行体格付をA+からAA-へ変更
格付の見通しはポジティブから安定的
日本格付研究所(JCR)は2024年4月26日付で、日本酸素ホールディングスの長期発行体格付をA+からAA-へ1ノッチ引き上げた。見通しについてはポジティブから安定的へ変更。
格付事由について「各地域において産業ガス事業の収益力が底上げ。持株会社体制に移行して3年が経過し、地域毎の強みや優位点の横展開が進んでいる。とりわけ価格マネジメントについては、従来収益性が相対的に低かった日本事業の利益率改善につながっている。また、北米やアジア圏におけるオンサイト案件の受注やHyCO(水素・一酸化炭素)ビジネスなど将来の利益成長に向けた設備投資残高も順調に積み上がっている。こうした事業基盤の強化を通じて、引き続き、業績は堅調に推移すると JCR はみている。一方、高水準のキャッシュフローを背景に財務構成は改善基調が続いており、今後もその方向性を維持できると考えられる」としている。