レゾナック・ガスプロダクツ川崎工場で液化炭酸ガス増強設備を竣工
生産能力増強3万トン/年、貯蔵能力1千トン貯槽2基を増強
レゾナック・ガスプロダクツは、川崎工場内(所在地:神奈川県川崎市川崎区扇町7-1)の液化炭酸ガスおよびドライアイス(以下、炭酸製品)の生産能力と貯蔵能力を増強する設備工事を竣工した。生産能力の増強は、炭酸ガス液化設備の更新および能力増強により3万トン/年、貯蔵能力の増強は1千トン貯槽×2基の計2千トンとなる。
レゾナック・ガスプロダクツでは、親会社のレゾナック川崎事業所で行っている使用済みプラスチックのケミカルリサイクル事業において発生する炭酸ガスを原料としており、今回、炭酸製品の安定供給源として一層の有効活用を進めるとともに、液化設備の増強および貯槽タンクの増設により、顧客への安定供給体制を強化する目的で能力増強を行った。
炭酸製品は、食品加工・包装用や飲料用、低温輸送・保管用途、電子部品製造を含む工業用途など幅広い分野で使用されているが、近年、炭酸製品の原料に使用できる原料用炭酸ガス供給元の減少や操業度低下により、恒常的に需給が逼迫した状況にある。
国内の原料用炭酸ガスの供給事情は今後も厳しい状況が予想され、レゾナック・ガスプロダクツでは、原料ガスの探索、確保に向けた取り組みを継続するとともに、今回の増強設備を含めた設備の安全かつ安定的な運転により、炭酸製品の安定供給体制のさらなる強化に努めるとしている。