デンカがカーボンナノチューブ事業化でスタートアップへ出資
カーボンフライ社、アセチレン原料にカーボンナノチューブ開発
デンカ(本社:東京都中央区、今井 俊夫 代表取締役社長)は、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同で運営する CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドを通じて、カーボンナノチューブを開発するスタートアップ企業の株式会社カーボンフライ(本社:東京都江東区、テン フィ 代表取締役社長、以下、カーボンフライ社)へ出資した。出資を通じて、リチウムイオンバッテリー用途でのデンカブラックとの併用による性能向上に向けた共同開発などで連携を図る。また、将来的には、同社の開発する二酸化炭素を原料としたカーボンナノチューブ製造技術を支援し、リチウムイオンバッテリーのサステナブルなサプライチェーンを構築する。
カーボンフライ社は、アセチレンを原料としたカーボンナノチューブを中心に、ナノカーボン材料やその関連製品を開発しており、デンカは、カーボンフライ社と協業検討を進めてきた。カーボンフライ社は、独自の製法により、高純度、均一なサイズ制御、加工性の特長を持つ多層カーボンナノチューブを生産できる技術を保有しており、多彩なアプリケーションへ社会実装することを理念とする。
デンカは、経営計画「Mission 2030」に基づき、世界各国の最先端技術を持つスタートアップ企業への出資や提携を行うことで新規事業創出を推進するために、2023年1月に CVC ファンドを設立。CVC を通じた取り組みとして、2030年度までに最大で約 1 億米ドルの投資を計画している。
カーボンフライ社概要
- 本社 :東京都江東区
- 事業概要 :ナノカーボン材料及び関連製品に関する設備、周辺装置等の開発、製造、販売
- 公式 HP :https://carbonfly.co.jp/