日機装連結子会社が韓国で液化水素ステーション20ヵ所以上を納入

「CE&IGグループ」が韓国SK Plug Hyverseなどと契約

 日機装は、連結子会社グループであるClean Energy & Industrial Gasesグループ (本社:カリフォルニア州 テメキュラ、以下、「CE&IGグループ」)が、SK Plug Hyverse(韓国)などと韓国国内における液化水素ステーションの建設およびメンテナンスに関する契約を締結し、完了したものも含めて納入計画が累計20か所を超えたことを発表した。すでにいくつかのステーションの納入が完了し、バスに水素を供給している。残りのステーションは、今後12ヶ月のうちに稼働予定。

 CE&IGグループのPeter Wagner CEOは「SK Plug Hyverseは、韓国における日機装にとって素晴らしいパートナーです。われわれは共に、競争力のある水素経済を確立するための韓国の進歩的なアプローチを支援するために、卓越した能力と人材をもたらすことができます。日機装グループは、水素経済を拡大するための韓国の生産的で現実的なアプローチに共感しており、その取り組みを支援するさらなる機会を楽しみにしています」とコメントしている。

 日機装グループは、70年以上にわたる極低温ポンプの開発と製造、26年にわたるLNG/CNGステーションの開発と製造の実績があり、液化水素ステーション用機器(液化装置、トレーラーへの積載装置、極低温ポンプ、真空断熱パイプ、真空断熱容器、極低温気化器、制御装置)の製造から、建設、ステーション設置に向けた許認可の申請、メンテナンスまで、一気通貫に手掛ける世界的にも数少ない企業。これまでに、米・カリフォルニア州で液化水素ステーションを提供した実績が複数あり、今後稼働する予定のステーションもある。

 長距離走行能力を維持しつつも、二酸化炭素の排出削減に配慮したバスや大型トラックが増える中、多くの運送業者、交通当局、交通機関は、急速充填と長距離走行を実現するソリューションとして液化水素に注目している。

CE&IGグループについて

 CE&IG グループは、クリーンエネルギーおよび産業ガス市場向けに極低温機器、技術、アプリケーションを提供するリーディングカンパニー。世界22カ国に1,600以上の従業員を擁し、グループを統括するCryogenic Industries, Incは日機装の完全子会社。

 70年以上前から極低温ポンプの製造を手掛けており、LNG・水素・産業ガスなど極低温流体の取り扱い技術に優れる。現在では、LNG・水素・産業ガスの各分野において、ポンプや熱交換器の供給に加え、EPC(設計・調達・建設)を含めた極低温のポンプ関連設備・プラントを⼀括提供できるソリューション企業として⽶国を中⼼にグローバルに事業拡⼤している。

CE&IGグループURL: https://www.nikkisoceig.com/

SK Plug Hyverseについて

 SK Plug Hyverseは、SK E&SとPlug Power Inc.の合弁会社で、世界のグリーン水素経済向けのターンキー水素ソリューションのリーディングプロバイダー。アジアのクリーン水素バリューチェーン全体にわたった統合ソリューションビジネスを追求している。