東洋エンジニアリング、インドでe-メタノール製造の共同検討

経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択

　東洋エンジニアリング株式会社（細井栄治取締役社長、以下、TOYO)は、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査に係る補助事業者募集)」（以下「本調査」）に応募し、採択された。

　本調査は、インド国営電力公社NTPC Limited(以下NTPC社)が製造を計画するインド南部におけるグリーン水素*¹とバイオジェニックCO2*²を活用し、TOYO保有ライセンス技術g-Methanol^®にてe-メタノール*³を製造、本邦へ輸出の上、船舶燃料として供給、または原料として低炭素合成燃料を製造・販売するバリューチェーン構築事業の可能性を調査するもの。調査期間は約1年間、本事業にて製造されたe-メタノールの日本でのオフテイク候補企業はENEOSとなる。

*1 再生可能エネルギー（再エネ）などを使って、製造工程においてもCO2を排出せずにつくられた水素
*2 バイオマス由来の二酸化炭素
*3 環境循環型のメタノール

　g-Methanol^®プロセスは、様々なCO2排出源から回収したCO2と、再生可能エネルギー由来の水素から合成されたe-メタノールを製造する技術。回収したCO2をメタノール経由で他の化学品原料に変換したり、メタノール由来の輸送燃料に変換したりするなど、カーボンリサイクルの選択肢を多様化することが可能となる。
https://www.toyo-eng.com/jp/ja/solution/g-methanol

　TOYOは、子会社のToyo Engineering India Limited (川原崇 Managing Director)を通じて、2021年10月にNTPC社向けに一日あたり生産量10トンのg-Methanol^®実証プラントのライセンス契約を受注しており、NTPC社との良好な関係を両社で更に発展させるべく、本調査を開始する。
https://www.toyo-eng.com/in/en/company/news/detail_n51.html