エア・ウォーターが「次世代型宇宙港」ワーキンググループへ参画
2025年10月まで、17社・1大学で方向性を定め実現性評価(Feasibility Study)を実施
エア・ウォーターは、将来宇宙輸送システム株式会社(本社:東京都中央区、畑田康二郎 代表取締役、以下「ISC」)が合計17社・1大学とともに立ち上げる、高頻度な宇宙輸送サービスの実現に必要な「次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)」のあり方を検討するワーキンググループ(NSP-WG)に参画する。
エア・ウォーターは1970年代から宇宙ロケット開発に携わり、ガス供給設備の納入や大学との研究開発を進めてきたほか、産業ガスメーカーとして、ロケット燃料となる酸素やメタンなどの製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまでの豊富な知見と技術を有する。また、家畜ふん尿由来の液化バイオメタン(LBM)をロケットエンジンの燃焼試験用ガスとして供給するなど、地産地消のカーボンニュートラルエネルギーで宇宙産業の脱炭素化に貢献している。さらに、北海道スペースポートを運営するSPACE COTAN㈱に出資するなど、宇宙ビジネスの広がりを通じて、地域の産業発展に向けた取り組みを進めている。
NSP-WGへの参画により、エア・ウォーターが持つ産業ガスの豊富な知見や技術の提供を通じて参画企業との連携を強化し、宇宙関連事業の拡大と地域の脱炭素化への貢献を目指す。
参考
次世代型宇宙港(NSP:New Space Port)の概要
高頻度輸送を実現するためには、宇宙輸送を支えるための拠点が欠かせない。NSPは、高頻度の宇宙輸送を支えるための拠点として、ロケットの打上げや着陸にはじまり、旅客、見物客、施設利用者など幅広い目的で来てもらうことを目指し、モールなどの商業施設、ライブ会場などのエンタメ施設のほか、エネルギー施設や災害対策施設など、宇宙輸送に関わる幅広い施設との組合せを想定している。
ワーキンググループ(NSP-WG)の概要
NSPの可能性を検討するための有期のグループで、2024年7月31日時点で計17社・1大学が加盟する(最終的な参加企業数は増加する可能性がある)。NSP-WGでは、陸上だけではなく洋上にも検討の範囲を拡大し、これまでにはない斬新かつ実用性の高い宇宙輸送拠点を検討する。
今後、2025年10月まで、17社・1大学で方向性を定めたうえで概略の実現性評価(Feasibility Study)を行い、将来的に建設プロジェクトが組成される場合に利用できるような成果物を作成する。
ワーキンググループ加盟企業(17社・1大学、五十音順)
ASTRO GATE株式会社、エア・ウォーター株式会社、株式会社荏原製作所、鹿島建設株式会社、株式会社商船三井、JFEエンジニアリング株式会社、株式会社日本総合研究所、日本無線株式会社、日本郵船株式会社、能美防災株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社、三井E&S造船株式会社、三井住友建設株式会社、三井不動産株式会社、三菱HCキャピタル株式会社、三菱倉庫株式会社、国立大学法人室蘭工業大学 内海研究室、他1社