東邦アセチレン 2025年3月期第1四半期連結決算

窒素、アルゴン、石油類の出荷数量減少、酸素は工業用向けに出荷好調

 東邦アセチレンの2025年3月期第1四半期連結決算は、売上高83億1600万円(前年同期比0.1%増)、営業利益5億1700万円(同23.2%増)、経常利益6億1900万円(同26.4%増)、親会社株主に帰属する純利益3億3500万円(同43.9%増)となった。通期業績予想と年間配当金予想に変更はない。

セグメント別業績

ガス関連事業

 売上高は、48億5900万円と前年同四半期に比べ4300万円(0.9%)増加、営業利益は4億6700万円と前年同四半期に比べ2200万円(5.0%)増加。
 ガス関連事業の状況は、窒素は発電所向け、アルゴンは自動車関連向け、石油類は工業用向けの出荷数量は減少したが、酸素は工業用向けに出荷が好調であったこと及び液化石油ガスは輸入価格の変動に伴い販売価格が上昇したことから、売上高は増加した。
 利益面は、給料、減価償却費等の販売費及び一般管理費が増加したが、売上高増加に加え、電気料金における燃料調整費の下落に伴い製造コストが減少したことにより営業利益は増加した。

エスプーマ関連事業

 売上高は、4億5700万円と前年同四半期に比べ1500万円(3.3%)減少したが、営業利益は1億4200万円と前年同四半期に比べ1500万円(12.2%)増加した。
 エスプーマ関連事業の状況は、食品用ガスは大口取引先向けの出荷数量が減少したことにより売上高は減少。営業利益は、食品用ガス容器の購入等が当期は無かったことにより増加した。

器具器材関連事業

 売上高は、23億3100万円と前年同四半期に比べ2億0100万円(8.0%)減少、営業利益は8000万円と前年同四半期に比べ3100万円(28.0%)減少。
 器具器材関連事業の状況は、溶接材料は自動車関連向け、溶接切断器具は大型工作機械の需要が減少したことにより売上高及び営業利益は減少した。

自動車機器関連事業

 売上高は、2億2500万円と前年同四半期に比べ9400万円(72.4%)増加、営業損益は前年同四半期に比べ1000万円増加したが、0百万円の営業損失(前年同四半期は1100万円の営業損失)。
 自動車機器関連事業の状況は、自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が増加したことにより売上高及び営業損益は増加した。

製氷機関連事業

 売上高は、3億7100万円と前年同四半期に比べ7500万円(25.6%)増加、営業利益は1億0400万円と前年同四半期に比べ8000万円(332.3%)増加した。
 製氷機関連事業の状況は、製氷・冷凍機械の大型物件の作業が進捗したことにより売上高は増加。営業利益は、製造コストの低減を図ったことにより増加した。

その他

 売上高は、7000万円と前年同四半期に比べ1300万円(24.6%)増加、営業利益は1400万円と前年同四半期に比べ300万円(37.4%)増加した。
 その他の状況は、医療用ガス配管工事が増加したことにより、売上高及び営業利益は増加した。