大陽日酸、カーボンニュートラル実現に向けCCS用CO2出荷タンク設備を開発
CO2船向けにCO2低温低圧仕様に対応、フットプリント最小化
大陽日酸は、カーボンニュートラル(CN)社会実現に向け、同社工業ガス製品貯蔵タンクの製品ノウハウを活かし、“CO2分離回収/貯蔵・貯留”(CCS)のバリューチェーン構築に欠かせないCCS用出荷タンク設備を開発した。2025年春から発売開始予定。
製品特徴
- 縦型円筒タンクを複数ユニット化し、タンクは多数実績ある真空断熱2重貯槽方式を採用
- CO2船向けにCO2低温低圧仕様に対応
- CO2出荷時の貯槽‐出荷‐船舶間の運転情報(圧力・流量他)を制御・管理し、またドライアイス化防止に向け、大陽日酸のガスコントロール技術を生かした安全システムを備える
- 一般的な球形タンクと比べ、フットプリント最小化、レイアウトの自由さ等、日本の狭い立地環境に最適(球形タンクが設置不可能なスペースでも設置が可能)
- 現地工事は製品タンクをそのまま現地に設置するだけ。球形タンクのような長期間の現地製作、溶接作業員は不要(工期の大幅短縮、省人化)
- 真空断熱構造で連続操業可能(法的な開放検査必要無し) ※高圧ガス保安法対応
製品仕様
用途 | CCS用CO2出荷設備(出荷ターミナル) | 用途は幅広く対応可能 |
方式 | 真空断熱2重貯槽方式 | 高断熱性能 |
材質 | ステンレス | 耐腐食・低温対応 |
設計 | 温度マイナス60℃/圧力1MPa | 低温低圧仕様 |
貯蔵能力 | 単体500ton、5,000ton(1Unit) | 複数ユニット対応可能 |