大阪ガスが天然水素の探鉱・開発・生産で米国「Koloma社」と資本提携

地下数百メートルから数キロメートルの天然鉱床に存在

 大阪ガスは、天然水素の探鉱・開発・生産を手掛ける米国のスタートアップ企業Koloma, Inc(以下「Koloma社」)に出資した。安価かつクリーンな水素として期待される天然水素の生産や利活用について、同社との連携を進める。Koloma社は、独自のデータなどを活用し天然水素の商業化を目指すスタートアップで、Koloma社との連携を通じて、新たなクリーンエネルギーである天然水素の生産や利活用の可能性を検討する。

  天然水素は、地下数百メートルから数キロメートルの天然鉱床*1に存在する水素。これまで世界各地において存在が確認されており、近年米国や豪州を中心に開発が進みつつある。天然水素の採掘には、既に確立されている石油や天然ガスの掘削技術が活用できる可能性があり、また生産時の温室効果ガス排出量が小さくなると見られるため、安価かつクリーンな水素としてカーボンニュートラル社会実現への貢献が期待されている。

 現在、世界では120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」の実現を目標に掲げており、これに向けてカーボンフリーな水素およびその化合物であるe-methane(e-メタン)、アンモニアといった合成燃料の導入・普及拡大が重要となる。

*1:地下の岩石中に、特定の資源や鉱物が集中して存在している部分

「Koloma社」の会社概要

出資先の会社概要