日本酸素HD豪州子会社が豪州とニュージーランドで産業ガス事業を行う「Coregas Group」を買収

全域に広範な販売ネットワーク、グループの事業基盤強化

 日本酸素ホールディングスの豪州子会社である NSC(Australia)Pty Ltdは、豪州 Wesfarmers Limited 社(以下、「Wesfarmars」)の傘下で、豪州及びニュージーランドで産業ガス事業を展開する、Coregas Pty Ltd、Blacksmith Jacks Pty Ltd 及び Coregas NZ Limited(以下、総称して「Coregas Group」)を買収することで Wesfarmers と合意に至り、Coregas Group の全株式の取得に関する契約書を締結した。買収金額は770百万オーストラリアドル。今後は外国投資審査委員会(Foreign Investment Review Board (FIRB))および、オーストラリア競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission(ACCC))による承認を取得次第、株式を取得し、2025年半ばの買収完了を予定する。

 日本酸素ホールディングスの豪州事業会社である Supagas は、豪州において 58 の事業所と 300 社以上の販売店を持ち、LP ガスを中心に、幅広い産業ガスの供給事業を展開している。今回の Coregas 買収とは別に、Supagas は 2024 年 5 月に、豪州北部・西部における販路拡大を図るべく、Wesfarmers の LPG 事業を担う Wesfarmers Kleenheat Gas Pty Ltd のウェスタンオーストラリア州とノーザンテリトリー州の LPG 販売事業取得につき、同社と売買契約書を締結するなど、日本酸素ホールディングスは豪州における産業ガス・LP ガス事業を強化してきた。

 今回の買収先である Coregas Group は、豪州とニュージーランド全域に広範な販売ネットワークを有し、産業用ガス、医療用ガス、特殊ガス等の産業ガスの製造・販売ならびに関連サービスに加え、溶接関連事業も手がける。日本酸素ホールディングスは、Supagas とは異なる顧客基盤と製品ポートフォリオを持つ Coregas Group の買収を通じて、LP ガス事業と産業ガス事業間でのさらなる顧客への価値の創出、豪州およびニュージーランドにおけるプレゼンスの向上に努める。

 日本酸素ホールディングスの濱田敏彦 社⾧ CEOは「このたびの買収は、豪州およびニュージーランドにおける当社グループの事業基盤強化に向けた重要なステップとなります。Supagas と Coregas Group の強みを活かした協力体制を構築することで、新たな成⾧機会の創出とさらなる事業拡大を目指してまいります」としている。