東京高圧山崎 2025年5月期中間連結決算
高圧ガス出荷量の伸び悩みで産業ガスが減少、溶材機材は売上・利益ともに増加
東京高圧山崎の2025年5月期中間連結決算は、売上高60億8000万円(前年同期比5.8%増)、営業利益1億4700万円(同8.6%減)、経常利益1億5200万円(同7.2%減)、親会社株主に帰属する純利益1億1300万円(同12.5%減)だった。
販売先に対する製品及び取扱商品の安定供給に努めるとともに、原材料調達価格の高騰に対し販売価格の是正や物流の効率化に取り組んだ。通期の連結業績予想に変更は無い。年間配当金予想は、配当を予定するが具体的な金額は現時点で未定。
セグメント別業績
産業ガス・溶材機材事業
売上高は44億5429万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は1億3101万円(同14.5%増)。
産業ガスは、全般的に製造業向けの需要減少が続く厳しい状況にあり、主力の高圧ガスの出荷量が伸び悩んだことから売上・利益ともに減少した。
溶材機材は、建設コストの高騰や人材不足などから、工程の遅延などもあり国内の需要は厳しい状況が続くが、海外向けの出荷量が回復したことと、機械装置や設備工事関連の受注が堅調に推移し売上・利益ともに増加した。
ファイン製品事業
売上高は16億1169万円(前年同期比0.7%増)、セグメント利益は1165万円(同72.2%減)。
化成品は、グリシン等の食品添加物やアクリルエマルジョンなどの塗料用原料及び当社フロン代替用スーパーガス(HFO)の販売が堅調に推移。ウレタン断熱パネル及び断熱工事は、国内需要低迷により売上高は前年並みだったが、低収益工事案件が多かったことから利益は減少した。
化学品は、無水ホウ酸やPE、PP樹脂及び塩化ビニール加工品の受注が堅調に推移し売上・利益ともに増加した。
建設用塗料及び塗材は、大型建設現場が堅調に推移し回復の兆しはあるものの、新築戸建住宅向けOEM製品の需要が低迷したことから、売上高は前年並み。
特機製品は、主力のマスフローコントロ-ラは半導体市場の需要の回復の遅れにより売上・利益ともに減少した。
その他
不動産事業の当中間連結会計期間の売上高は、1439万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益は477万円(前年同期比3.3%減)。