水素輸送トレーラの大容量化、低コスト化実現で、規制・基準適正化の研究開発プロジェクトに日本エア・リキードが採択
国内初のタイプ4複合容器MEGCトレーラの実証試験を含む安全性の検証を実施
日本エア・リキード、川崎重工業、水素バリューチェーン推進協議会、三井物産プラスチックの4者は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より「水素輸送トレーラの大容量化・低コスト化実現のための規制・基準適正化に向けた研究開発」の実施予定先に採択された。本研究開発はNEDOが公募した「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/需要地水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」の委託事業として採択されたもので、事業期間は3年間を予定する。
<参考>2024年度第2回「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」に係る実施体制の決定について(NEDOウェブサイト)
https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00075.html
本研究開発に先立ち4者は、2023年度NEDO調査事業「水素輸送トレーラーの大容量化・低コスト化実現のための技術開発と規制・基準適正化に関する調査」を実施し、欧州調査と国内モデルトレーラの概念設計を行ったうえで、今後必要となる規制・基準の見直し内容とその見直しプロセス、ならびに安全立証方法等について報告を行った。
本研究開発プロジェクトは、2023度調査の成果に基づいて、国内の大容量・低コストの高効率圧縮水素トレーラに関する規制・基準の整備に資する提案を行う。事前評価や省令改正等に必要となる実績や科学的データを取得するため、本邦初となるタイプ4複合容器MEGC【Multi Element Gas Container】トレーラの実証試験を含む安全性の検証を実施する。更に、欧州の規制・基準を参照し、そこから得られる科学的データを活用してプロジェクトの合理性・効率性向上を図る。4者に加え、三井物産が「協力会社」として、欧州における認証試験データおよび製品情報等の科学的データの収集を担当し、本研究開発の推進に協力する。