遠隔心臓リハビリ支援の医療機器プログラム「リモハブ CR U」が薬事承認を取得
エア・ウォーター子会社のリモハブ。居宅と医療機関をクラウドでつなぎ自宅のリビングで実施
エア・ウォーターグループの株式会社リモハブ(本社:大阪府大阪市、谷口 達典 代表取締役社長)は、遠隔心臓リハビリテーション(リハビリ)の実施を支援する医療機器プログラム「リモハブ CR U」の製造販売承認(薬事承認)を取得した。リハビリの実施を遠隔支援する医療機器プログラムの薬事承認は、国内初※。今後は保険適用と上市を目指し、準備を進める。
※自社調べ 調査年月:2025年6月、調査範囲:日本国内で薬事承認を受けた遠隔心臓リハビリの実施を支援する医療機器プログラム

心疾患は、日本における死因別死亡数全体の第2位に位置付けられる。心疾患において、薬物療法と並び重要な治療として知られているのが、心臓リハビリとなる。心疾患の患者が家庭生活や社会生活にスムーズに復帰できるように、再増悪防止を目的として行う包括的プログラムで、運動療法や生活指導・カウンセリングなどを含む。従来、退院直後の心臓リハビリは医療機関に通院しながら実施されていたが、実施率が極めて低く、特に心不全では入院した患者の7.1%しか受けていない。その大きな理由の一つとして、心臓リハビリは週3回実施することが標準とされることから、医療機関への頻回のアクセスが必要という課題が挙げられる。
リモハブ CR Uは、オンライン環境で医療者の監視のもと、1人又は同時に複数人の患者に対する遠隔心臓リハビリの実施を支援する医療機器プログラム。同じくリモハブが開発した医療機器であるエルゴメータ「リモハブ cycle+」(一般的名称:非能動型展伸・屈伸回転運動装置)とウェアラブル心電計「リモハブ rhythm+」(テレメトリー式心電送信機)と組み合わせて使用することで、患者が医療機関に通院することなく、自宅でも有効かつ安全に医療者のオンライン監視の下、心臓リハビリを実施できるようになる。
「リモハブ CR U」について
- 販売名:リモハブ CR U
- 一般的名称:解析機能付き心臓運動負荷モニタリングシステム用プログラム
- 承認番号:30700BZX00131000
- 承認年月日:2025年6月23日
- 製造販売業者:株式会社リモハブ
治験について
治験の名称:心臓リハビリテーションの適応となる心疾患患者を対象としたRH-01の有効性及び安全性を検証する多施設共同無作為化並行群間比較試験
本製品の治験概要
臨床研究等提出・公開システム(jRCT)番号:jRCT2052200064
https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCT2052200064
本治験の詳細な結果は、主要関連学会での発表及び査読誌での論文掲載を行う予定。