東邦アセチレン 2026年3月期第1四半期連結決算

アルゴンは自動車関連向け、石油類は工業用向けに需要が増加、酸素及び窒素は工業用向けの出荷数量が減少

　東邦アセチレンの2026年3月期第1四半期連結決算は、売上高84億6300万円（前年同期比1.8％増）、営業利益4億4100万円（同14.8％減）、経常利益5億0800万円（同18.0％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益2億8200万円（同15.7％減）となった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更は無い。

セグメント別業績

ガス関連事業

　売上高は、48億2100万円と前年同四半期に比べ3700万円（0.8％）減少、営業利益は４億0300万円と前年同四半期に比べ6300万円（13.7％）減少した。
　アルゴンは自動車関連向け、石油類は工業用向けに需要が増加したが、酸素及び窒素は工業用向けの出荷数量が減少し売上高は減少した。利益面は、電気料金における燃料調整費の上昇に伴い製造コストが増加したことに加え、運搬費等の販売費及び一般管理費が増加したことにより営業利益は減少した。

エスプーマ関連事業

　売上高は、４億1700万円と前年同四半期に比べ4000万円（8.9％）減少、営業利益は１億1400万円と前年同四半期に比べ2800万円（19.8％）減少した。
　食品用ガスにおいて大口取引先の需要減少に伴い出荷数量が減少したことにより売上高及び営業利益は減少した。

器具器材関連事業

　売上高は、23億0900万円と前年同四半期に比べ2100万円（0.9％）減少、営業利益は5700万円と前年同四半期に比べ2300万円（29.3％）減少した。
　溶接切断器具は消耗品の需要が増加したが、溶接材料は自動車関連向けの需要が減少したことにより売上高及び営業利益は減少した。

自動車機器関連事業

　売上高は、３億4400万円と前年同四半期に比べ１億1800万円（52.5％）増加、営業損益は前年同四半期に比べ700万円増加し、700万円の営業利益（前年同四半期は０百万円の営業損失）。
　自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が増加したことにより売上高及び営業利益は増加。

製氷機関連事業

　売上高は、５億0300万円と前年同四半期に比べ１億3200万円（35.7％）増加、営業利益は１億4500万円と前年同四半期に比べ4100万円（39.5％）増加した。
　製氷・冷凍機械の大型物件及びメンテナンス工事が増加したことにより売上高及び営業利益は増加。

その他

　売上高は、6700万円と前年同四半期に比べ300万円（4.8％）減少、営業利益は1300万円と前年同四半期に比べ100万円（10.6％）減少した。
　医療用ガス配管工事が減少したことにより、売上高及び営業利益は減少。