大陽日酸、医療機器遠隔モニタリングシステム『RingWell』をアイ・エム・アイと共同開発
在宅酸素療法の診療報酬である遠隔モニタリング加算が可能
大陽日酸と、グループ会社で医療機器の輸入、販売、レンタル等を行うアイ・エム・アイ株式会社(林 健 代表取締役社長)は、医療機器の遠隔モニタリングシステム「RingWell(リングウェル)」を共同開発した。医療機器の運転状況や患者の生体情報をリアルタイムで確認できるクラウド型プラットフォームで、在宅医療において指導管理を行う医療従事者と、機器の設置・点検・緊急対応を担う在宅サービスプロバイダ(販売店)に必要な情報の提供を可能にし、業務の効率化を支援する。

RingWell が遠隔監視対象とする在宅医療機器は、酸素濃縮装置、パルスオキシメータ、血圧計及び、アイ・エム・アイの商品である人工呼吸器。患者宅に対象の在宅医療機器と共に専用のIoT ゲートウェイを設置することで、Bluetooth 又はUSB 通信を通して各医療機器からデータを収集する。収集したデータはインターネットを介してクラウドサーバーへ蓄積し、RingWell の画面上でデータを閲覧することができる。今後はシステムの機能追加や、接続可能な医療機器のラインナップ拡充させて医療現場のDX 推進を支援する。
本システムを使用することで、医療機関では在宅酸素療法の診療報酬である遠隔モニタリング加算が可能となる。また、医療機関においては、RingWell と共に開発した院内医療機器データ連携システム『IDM』を介して、医療機関内に設置された機器(人工呼吸器、瞳孔記録計等)のデータを電子カルテとRingWell に連携させ、データ利用及び警報時の迅速な対応の実現を検討する。
サービスプロバイダとなる販売店など業者側では、PC・タブレット・スマートフォンから運転状況をリアルタイムで確認することができる。これにより、患者からの連絡に対し機器を即座に把握し、迅速で正確に対応することができ、遠隔で機器の運転状況を点検することを可能にする。