岩谷産業と東京都が水素燃料電池船「まほろば」を活用する連携協定を締結
2026年度内に運航開始、大阪・関西万博のレガシーを東京港で活用
岩谷産業は、水素エネルギー社会の実現に向けて、東京港において東京都と共同で水素燃料電池船の運航事業を実施する協定を2025年10月16日に締結した。東京都は、脱炭素化やエネルギーの安定供給の実現に向け、FC(燃料電池)モビリティの普及促進や水素ステーションの設置など、水素燃料の活用拡大に官民連携のもとで取り組んでおり、岩谷産業が無償で水素燃料電池船を提供し、この船を活用して共同で実施する。運航開始時期は2026年度内を予定。
岩谷産業は、水素燃料電池と蓄電池のハイブリッドで航行する日本初の旅客船「まほろば」を建造し、大阪市内から万博会場までをつなぐ旅客船として商業運航を実現した。本協定の締結により、「まほろば」を東京港で運航することで、東京都での乗船機会を提供すると共に、水素燃料や水素燃料電池船の有用性のほか、首都圏の産業と生活を支える国際物流拠点である東京港の役割等を広く発信する。
岩谷産業は 1941年に水素の取り扱いを開始してから 80年以上にわたり、水素を究極のクリーンエネルギーとして捉え、水素エネルギーの普及に向けた取り組みを進めてきた。また、1970年には「住みよい地球がイワタニの願いです」をスローガンにSDGs の達成や 2050年カーボンニュートラルの実現に向け取り組んでいる。
協定概要
(1)協定名称
「水素エネルギーの社会実装化に向けた水素燃料電池船の活用事業に関する基本協定書」
(2)協定締結日
令和7年10月16日(木曜日)
(3)連携して実施する取組
- 水素燃料電池船を東京港で運航する事業に関する事項
- 本事業を通じた、水素燃料や水素燃料電池船の有用性、東京港の役割等のPR活動に関する事項
- 本事業による環境学習イベントや国際的なイベント等での乗船機会の提供に関する事項