エア・ウォーターグループの防府工場内で、産業ガスプラント初の大規模オンサイトPPAによる太陽光発電設備が稼働

年間約4,000tのCO2を削減、発電容量3.8MWで2025年度内に太陽光発電の総導入容量10MWを達成

　エア・ウォーターグループは、防府工場（山口県防府市）内に太陽光発電設備の導入を進め、2025年12月1日に稼働を開始した。産業ガスプラントとしてオンサイトPPAスキーム^※1による大規模太陽光発電設備を導入した国内初の事例^※2になる。発電容量は3.8MW、CO2削減量は年間約4,000tを見込んでおり、伊藤忠エネクスが提供する自家消費型太陽光発電サービス「TERASELソーラー」を採用した。

エア・ウォーターグループ防府工場内の太陽光発電設備 — グループ防府工場内の太陽光発電設備

　エア・ウォーターグループは、カーボンニュートラルの実現に向けて、自社の温室効果ガス（GHG）排出量を減らす「責務」と、製品・事業を通じた社会のGHG排出削減への「貢献」の両面から取り組みを推進している。今回の設備導入により、2026年度までに目指していた太陽光発電の導入容量10MWを2025年度内に達成する見込み。また、この太陽光発電設備由来の電力を活用し、製造時CO2排出量を実質ゼロにしたグリーン産業ガス^※3の展開も検討する。
　今後は、オンサイトPPAスキームの利用のみならず、垂直ソーラー発電システム「VERPA」の導入拡大や、再生可能エネルギーの大規模導入が可能な「オフサイトPPAスキーム^※4」の活用などグループの総合力を生かした取り組みを積極的に進め、カーボンニュートラルの実現に向けて取り組む。

※1：需要家敷地内に第三者が発電設備を設置し、当該発電設備で発電した電力を自営線で需要家に送電するスキーム
※2：エア・ウォーター調べ
※3：既にエア・ウォーター・ガスプロダクツ㈱枚方工場から製造・販売を開始。2025年10月30日付ニュースリリース「製造時CO2排出を実質ゼロにした『グリーン産業ガス』の外販開始について　～第三者機関の検証に基づく客観的な信頼性を確保～」を参照