日本酸素ホールディングス 濱田敏彦社長 CEO 2026年 年頭の辞【要旨】

グローバルでの存在感を高める一年、NIPPON SANSO の一員として共に成長を

 昨年一年を振り返ると、世界は大きな変化と試練に直面しました。米国の関税政策の転換、ロシア・ウクライナ情勢の停滞や中東での緊張の高まり、そして世界経済の不安定さは、私たちの事業環境にも少なからず影響を与えました。日本国内では首相交代という政治的な節目もあり、変化への対応力が一層求められる年だったといえます。

 一方で、希望を感じさせる出来事もありました。日本では 2025 年大阪・関西万博が開催され、未来社会のビジョンを世界に発信しました。グローバルでは、再生可能エネルギーの加速や AI 技術の進展など、持続可能な成長に向けた動きが力強く進んでいます。こうしたポジティブな潮流は、私たちの事業にも新たな可能性をもたらしています。
 当社の業績は、順調に推移しています。2025 年 10 月 30 日に発表した 2026 年 3 月期第 2 四半期決算では、上半期の売上収益 6,508 億円(前年同期比+1.2%)、コア営業利益 942 億円(同+0.8%)と、増収増益を達成しました。世界的には主力製品であるセパレートガスの出荷数量が軟調な状況が続いていますが、日本での機器・工事案件や、欧州・豪州での事業買収の貢献により増収となりました。さらに、価格マネジメントや生産性向上への継続的な取り組みも、当社のビジネスを支える大きな力となっています。

 また、昨年度発表したオーストラリアでの買収により、新たにグループに加わった仲間が増えました。多様なバックグラウンドを持つ人財が新しい視点やアイデアを共有し合うことで、私たちの組織はさらに強く、しなやかになっています。

 2026 年は、こうした基盤をさらに強化し、グローバルでの存在感を高める一年にしたいと考えています。変化のスピードはますます速くなりますが、私たちにはそれに対応する力があります。グループの従業員の皆さん一人ひとりの挑戦と協働が、未来を切り拓く原動力です。安全とコンプライアンスを最優先としながら、誇りを持って業務に取り組み、NIPPON SANSO の一員として共に成長を続けていきましょう。