世界初の「凍結装置性能認証制度」と「凍結パワー認定制度」運用開始

「凍結装置性能評価プロジェクト」にコンソーシアム企業として大陽日酸が参画、唯一の液化ガス式フリーザーメーカーとして性能評価基準の策定を支援

 大陽日酸は、一般社団法人食品冷凍技術推進機構(以下「FF Tech」)が主導する「凍結装置性能評価プロジェクト」にコンソーシアム企業として参画し、先行参画企業の中でも唯一の液化ガス式フリーザーメーカーとして、性能評価基準の策定を支援、2026年3月9日に世界初となる「凍結装置性能認証制度」および「凍結パワー認定制度」の運用開始に貢献した。
 「凍結装置性能評価プロジェクト」は、“冷凍食品の品質向上”と“食品冷凍技術の普及”を目的として、科学的根拠に基づく凍結装置の性能評価基準を確立、認証制度を創設することで、凍結装置メーカーとユーザーのミスマッチ解消を図る“世界初”の取り組み。冷凍食品の需要拡大に伴い、様々な凍結装置が登場しているものの、現時点では公正な凍結装置の性能評価基準が存在しないとされる。このため、ユーザーが凍結装置の性能を客観的に比較することができず、導入後に“期待と現実のギャップ”が起きるという問題が顕在化、業界全体での透明性の高い性能評価基準の確立が求められていた。
 2026年3月9日からの認証制度の運用開始に伴い、大陽日酸は自社の液化ガス式フリーザーについて認証取得を進める。本認証は、「バッチ式凍結装置」を対象にスタートし、今後は「連続式凍結装置」の性能評価基準を策定する予定。大陽日酸は引き続きコンソーシアムメンバーとして制度の策定に協力、本制度の策定を通じてユーザーへ機器選定のための判断指標を提供し、冷凍食品産業の持続的な発展に貢献するとしている。

凍結装置性能評価認証制度の特徴

図:庫内および凍結サンプルの温度経時変化
図:庫内および凍結サンプルの温度経時変化
  • 特徴①:科学的根拠に基づく「統一評価基準」の確立
    • 凍結装置の性能を公平に比較するため、本制度の凍結サンプルは食品そのものではなく、性質が均一で再現性の高い指定のテストパッケージ(タイロースゲル)標準品を使用。食品は組成・水分量・形状・初期温度などで結果が大きく異なるため、“疑似食品”として標準化されたテストパッケージを用い、統一の条件下で実測評価を行う。
       評価指標は、凍結の品質・スピードに関わる以下の2つ。
       ・MIG Time(Maximum Ice Growth Time)
        凍結時に発生する氷結晶の大きさに直結する温度帯(0℃~-5℃)の通過時間
       ・FR Time(Freezing Time)
        凍結開始から完了までの温度帯(10℃~-15℃)の通過時間
  • 特徴②:実運用に即した評価と「庫内ムラ」の可視化
    • 無負荷の状態や少ない負荷ではなく、各社が規定する標準積載量(推奨処理量)を庫内に入れた状態で測定試験を実施。また庫内の様々なポイントの温度を測定し、その結果から庫内全空間の凍結時間の“平均値”と“標準偏差”を算出する。これまで見えにくかった装置庫内の場所による凍結スピードのばらつきを可視化し、現場の品質再現性に直結する情報として提供。
  • 特徴③ 第三者委員会による公正なガバナンス
    • 東京海洋大学の渡辺 学 教授を委員長とし、大学や公的研究機関の有識者5名からなる「第三者委員会」を設置。評価手順の科学的妥当性の確認から制度全体の監督まで、公正で透明性の高い運用を行う。

凍結装置性能評価指標「凍結パワー認定制度」

 凍結装置性能認証制度は、性能が公正に測定されたことを保証する仕組みだが、その測定結果を利用者へ「一目で」伝えるための制度が「凍結パワー認定制度」になる。専門知識がない利用者でも、一目で性能を比較・理解できるのが特長。凍結装置性能認証制度で得られた「MIG Time(0℃〜-5℃通過時間)」に基づき、凍結能力を5段階の星評価で分かりやすく可視化する。

凍結装置性能認証制度への申込み・詳細について

 「凍結装置性能認証制度」の申込方法、評価内容、必要書類などの最新情報は、一般社団法人 食品冷凍技術推進機構(FF Tech)公式サイトを参照。公式HP:食品冷凍技術推進機構Web サイト:https://www.fftech.jp/certification