大陽日酸、レーザ加工専用の窒素ガス供給システム販売開始

 大陽日酸は、レーザ加工機のアシストガス用に専用設計したレーザ加工用窒素ガス供給システム(LT シリーズ)に、従来機より更に省エネ、低コスト化した新型モデルを開発し、2017 年 7月より販売を開始する。

 レーザ加工用窒素ガス供給システム(LT シリーズ)は、レーザ加工機のアシストガス用に専用設計した窒素 PSA と空気圧縮機、昇圧機で構成されており、精製装置を使用せず(水素フリー)効率よく安定的に高純度窒素ガスを供給するシステム。
 販売を開始する新型モデルは、窒素 PSA に使用する吸着剤の能力を向上させたことで、従来機と比較して空気圧縮機の消費電力を約 18%削減することに成功した。また、従来の省エネシステムに、稼働状況に応じて自動で空気圧縮機を最適な状態にコントロールする機能を追加したことにより、さらに消費電力とメンテナンスコストの低減が可能となった。この新しい省エネシステムは、従来から販売している「 LT30N」タイプにも標準採用される。

  【新型機種】 【従来機種】
装置型式 LT50N LT50R
発生純度  99.999%  99.999%
発生能力 50Nm3/h 50Nm3/h
空気圧縮機軸動力 38.6kW 47kW

 
 ファイバーレーザ加工機の普及に伴い鉄や高反射材の切断向けの引合いが増加しており、アシストガスとしての窒素ガス需要は今後も拡大が見込まれる。大陽日酸はこの需要を取り込み、2017 年度にレーザ加工用窒素ガス供給システム合計 40 台の販売を目指す。