豊田自動織機と東邦ガス、愛知県から低炭素水素の取り組み認定
豊田自動織機高浜工場内に新設した再エネ水素充填所※1「H2PLAZA」で水素を製造・供給するプロジェクトが、愛知県制定の「低炭素水素認証制度」に基づき、3例目となる低炭素水素の取り組みとして認められ、2019年3月22日開催の「H2PLAZA」開所式において、豊田自動織機(社長:大西 朗)と東邦ガス(社長:冨成義郎)に低炭素水素製造計画認定証が交付された。複数企業が推進する取り組みに対し、初めての認定となる。
「低炭素水素認証制度」は、愛知県、県内企業、自治体および有識者で構成する「あいち低炭素水素サプライチェーン推進会議」が取りまとめた「あいち低炭素水素サプライチェーン2030年ビジョン」の実現に向けた取り組みの1つで、再エネを活用した水素の「つくる、はこぶ、つかう」を促す地産地消サプライチェーンの周知、普及をはかるために制定された。
「H2PLAZA」は、太陽光により得られた電力で水を電気分解し、水素を製造するため、二酸化炭素排出量がゼロのクリーンな水素充填所となる。さらに、この水素を高浜工場内で稼働する豊田自動織機製の燃料電池フォークリフトで使用するため、水素の製造から利用までの一貫したCO2フリーを実現する。
また、水の電気分解による水素製造で燃料電池フォークリフトへの水素供給が賄えない場合は、東邦ガスの水素カードルから供給する。この水素は、同社の技術研究所水素サプライセンター(東海市)の都市ガス改質装置で製造しており東邦ガスが自社の商用水素ステーション以外へ水素を供給するのは初めての試み。なお、水素製造時の都市ガス使用により発生するCO2は環境価値を用いてオフセットし、低炭素水素を製造する。
「H2PLAZA」は、上記のとおり、常に低炭素水素を製造・供給することができるため、一連のプロジェクトが、低炭素水素の取り組みとして認定された。
今後も両社は、環境にやさしいエネルギーの利用・普及を促進しながら、愛知県による低炭素社会の実現の取り組みに協力する。
※1再生可能エネルギーの太陽光によって発電した電力で水素を製造し、圧縮・蓄圧・供給が可能な施設
<取り組みの概要>