川本産業 2021年3月期第1四半期連結決算

通期連結業績予想を上方修正。中国で24時間体制でマスク生産、国内でマスク・手指消毒剤の売上増加

 エア・ウォーター子会社で、医療・衛生材料製造販売を行う川本産業の2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高76億4200万円(前年同期比28.9%増)、営業利益3億4300万円(同4033.9%増)、経常利益3億6400万円(同1208.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億0500万円(同958.3%増)と大幅な増益となった。

 通期連結業績予想を上方修正し、売上高277億円(前回予想比7億円増、前年比10.4%増)、営業利益6億円(同2億円増、同158.4%増)、経常利益6億5000万円(同2億円増、同117.5%増)、親会社株主に帰属する純利益4億3000万円(同1億3000万円増、同69.0%増)とした。

 医療衛生材料業界は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、世界規模で感染防止・公衆衛生への意識が高まることとなり、国内では医療機関のみならず、商業施設や一般家庭においても感染防止に対する取組みが行われている。この結果、全国的にマスクや手指消毒剤をはじめとした感染管理製品の需要が高まった。

 一方、当業界は政府による医療費適正化に向けた取組みの流れの中にあり、衛生材料を含む医療消耗品は引き続き価格競争に晒され、厳しい事業環境が継続すると予想される。加えて、育児用品の業界においては、2018年の国内出生数が過去最低を更新するなどマーケットの縮小に直面しており、厳しい事業環境が継続しているとしている。

 川本産業は、新型コロナウイルス感染症の拡大による感染管理製品の需要に対応するとともに、継続して医療用品等製造事業の売上高の拡大及び利益率の改善を重要課題として取り組み、特に感染管理製品については、販売への取組みのみならず、原料・資材を安定的に供給できる仕入先の確保、また医療機関、商業施設や一般家庭の感染防止に貢献する製品開発に取り組んでいる。

 通期の連結業績予想では、最近の業績動向を踏まえて前回予想を上方修正した。修正の理由は、第1四半期は中国子会社である浙江川本衛生材料有限公司において 24 時間体制でマスクの生産を行い、販売したことに加え、国内では主要な販売先である医療機関、ドラッグストア、通信販売事業者向けにマスク、手指消毒剤をはじめとした感染管理製品全般の売上が大きく増加したことによる。

 一方で、安全衛生保護具等の販売については、新型コロナウイルス感染症による製造業の生産減速により、消耗品等の販売が減少した。また、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、不要不急の外出や出張の自粛を行ったこと、また展示会や広告宣伝の減少などにより、販売費及び一般管理費が減少している。