ENEOS、44ヵ所目の商用水素ステーション「東京晴海水素ステーション」を開所

「東京2020大会」期間中、大会車両へ水素供給

 ENEOS(大田 勝幸 社長)は10月12日、「東京晴海水素ステーション(東京都中央区)」を開所した。燃料電池自動車(FCV)および燃料電池バス(FCバス)に水素を供給する、同社44カ所目の商用水素ステーションとなる。

東京晴海水素ステーション外観

 ENEOSは、選手村地区エネルギー事業者(2018年に東京都と基本協定締結)として、東京 2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京 2020 大会」)期間中を含む2021年度末まで(第1期)は、選手村からほど近い晴海4丁目の立地で本ステーションを運営する。東京2020 大会終了後の2022年度以降(第2期)は、選手村跡地の市街地再開発地区付近に移転して水素供給事業を展開する。

(1)第1期(2020年10月~2021年度末(予定))

 東京 2020 大会期間中は、大会車両(FCV)への水素供給拠点の主軸を担う。また、10月1日からプレ運行が始まったBRTのFCバスにも水素燃料を供給する。BRTは、晴海地区など臨海部と都心を結ぶバス高速輸送システムで、臨海地域における交通需要の増加に速やかに対応し、地域の発展を支える新たな公共交通機関。

  • ※「Bus Rapid Transit」の略。連節バスの採用、走行空間の整備等により、路面電車と比較して遜色のない輸送力と機能を有し、定時性・速達性を確保した、バスをベースとした交通システム。

(2)第2期(2022年度~(予定))

 移転先の市街地再開発地区では、東京都が2017年3月に策定した「選手村地区エネルギー整備計画」に則り、純水素型燃料電池を地区全体に配置し、水素から作った電気や熱を住宅や商業施設に供給しする。そして、その純水素型燃料電池には、本ステーションで製造された水素がパイプラインによって供給される。

選手村地区エネルギー事業の概要

<東京晴海水素ステーション概要>

第1期 第2期
開所日2020年10月12日2022年度中(予定)
所在地東京都中央区晴海四丁目 7 番 25東京都中央区晴海五丁目
運営者株式会社 ENEOS 水素サプライ&サービス株式会社 ENEOS 水素サプライ&サービス
敷地面積1,833.60 ㎡(555 坪)未定
供給方式都市ガス改質型オンサイト方式
(水素製造能力:300Nm3/h)
都市ガス改質型オンサイト方式
(水素製造能力:600Nm3/h)

◆ 大会用車両に水素を供給するENEOS水素ステーション(7カ所)

① Dr. Drive セルフ潮見公園店(福島県内で製造した水素の販売拠点) 東京都江東区
② 東京目黒水素ステーション 東京都品川区
③ 横浜綱島水素ステーション 神奈川県横浜市港北区
④ 千葉幕張水素ステーション 千葉県千葉市美浜区
⑤ 東京大井水素ステーション 東京都品川区
⑥ 東京高輪ゲートウェイ水素ステーション 東京都港区
⑦ 東京晴海水素ステーション 東京都中央区

  • 大会専用車両の運行ルート等によっては、上記以外のENEOS水素ステーションでも供給。
  • 大会用車両に供給する水素の一部には、復興の地・福島県の「福島水素エネルギー研究フィールド」(福島県浪江町)において製造される再生可能エネルギー由来の水素を利用する。
東京 2020 大会後の選手村地区・市街地再開発イメージ