吹田市健都イノベーションパーク利用事業者にエア・ウォーターを選定

北大阪健康医療都市(健都)に医療クラスターを形成

 大阪府吹田市は2月5日、北大阪健康医療都市(健都)における「吹田市健都イノベーションパーク利用事業」の優先交渉権者としてエア・ウォーターを選定したと発表した。健都イノベーションパークは、国立循環器病研究センターを中心とした複合医療産業拠点(医療クラスター)の形成に向けた、健都内の企業の進出用地。健康・医療分野における製品やサービス等の研究を行う機能を担う。

 吹田市が健都に所在する研究機関や企業との共同研究により医療クラスターの形成に貢献する施設の提案を2020年8月から募集、2021年1月 27 日にエア・ウォーターを事業者として選定したもの。

 今後、用地の売買契約に係る手続等を経て、令和5年(2023 年)の操業開始を予定する。敷地面積は3,663.61㎡、提案価格は4 億 3,600 万円。

 エア・ウォーターの提案概要による事業コンセプトでは「地域に開かれたオープンイノベーション推進施設を整備し、“地域とのつながり”、“技術のつながり”、“事業者のつながり”を誘発します。これらの“つながり”をきっかけに、医療・福祉・農業・食品分野を融合し、“すこやかなくらし”にまつわる幅広い事業を創造、発信する場となることで、多くの方の新しい知恵とアイデアをカタチにします。」とされている。

 予定している取組例として、◆VR・AR・MR技術等の最先端技術を取り入れた、国立循環器病研究センターとの共同研究や、日常の食事で健康につながる商品等に関する国立健康・栄養研究所との共同研究、◆本施設を、地域企業との交流による新規事業の創出や、健都に訪れる皆様の健康的なふれあいと情報交換の場として活用、が挙げられている。

吹田市健都イノベーションパーク外観
提案概要による外観パース(イメージ)

健都イノベーションパークの概要

  • 所在地:摂津市千里丘新町地内
  • 全体面積:約40,000㎡ (うち吹田市所有残区画面積 約10,000㎡)

代表者コメント

<後藤 圭二 吹田市長>
 「このたびは、エア・ウォーター株式会社から、医療クラスター形成と市民の健康寿命の延伸に大きく貢献する御提案をいただきました。
 健都において、同社が有する幅広い技術や多様な人々が集うことで生まれる“つながり”を生かし、新たなヘルスケアサービスが創出されていくことを期待しています。
 今後同社としっかり手を携え、医療イノベーションと新たなライフスタイルの創造により「健康・医療のまちづくり」を力強く進めてまいります。」

<エア・ウォーター株式会社 豊田 喜久夫 代表取締役会長・CEO>
 「弊社の事業提案をご採択いただき、厚く御礼申し上げます。
 健都イノベーションパークでは、国立循環器病研究センターを中心とした多くの関係機関と連携し、健康長寿社会の実現に貢献してまいります。
 「食べる力」は「生きる力」であり、口腔ケアを含む予防医療の推進、「すこやかなくらし」に寄り添う食品の開発など、事業のさらなる飛躍を目指します。
 今後、この地における長期にわたる事業活動を通じて、健都ならびに地域の皆様の発展に力を尽くしてまいります。」