エア・ウォーター東日本が就労継続支援事業所「エア・ウォーター・スマイル」を設立

長野県松本市で地域の障がい者の就労を支援、業務代行で介護職員の負担を軽減

 エア・ウォーターグループのエア・ウォーター東日本(株)は、高齢者施設の入居者の洗濯など、日常生活の補助業務を代行する新会社エア・ウォーター・スマイル(株)を長野県松本市に設立し、「就労継続支援A型事業所」として2022年1月1日より運営を開始する。

 地域における障がい者雇用の創出、積極的な就労支援を進めるとともに、補助業務の代行による介護職員の負担軽減や介護サービスの質向上を通じて、地域の課題解決に貢献する。

※障害者総合支援法に基づき、一般企業での勤務が難しい65歳未満で障害や難病のある者が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービス。

新会社設立の背景と目的

 エア・ウォーターグループは、国内での事業を推進する中核会社として、全国で3社の地域事業会社を展開している。その1社であるエア・ウォーター東日本は東北、関東、甲信越、中部地域を地盤として、産業ガスの生産拠点や充填所、物流拠点を活かしながら、顧客や行政のニーズに応えて、地域に密着した事業基盤の強化や地域の課題解決に貢献する新事業の創出を目指している。

 一方、障がい者雇用においては、都市部と地方・郊外で雇用機会に大きな格差があり、地方では就業を希望しても働きたいと思う求人が少ない、通勤が困難といった課題がある。

 このような状況において、エア・ウォーター・スマイルは、就労継続支援A型事業所として長野県松本市で運営を開始し、一般就労が難しい障がいや難病を持つ者を雇用、一定の支援のもとで就業してもらう。また、事業開始に伴い洗濯工場を新設し、高齢者施設の入居者の洗濯や買い物、施設内の清掃業務を代行する。

 今後は受託施設・業務をさらに拡大し、障がい者の新たな就労機会の創出や働きがい、生きがいを生み出すだけでなく、慢性的な人手不足が続く介護職員の負担軽減や介護サービスの品質向上につなげる。

 グループは引き続き、地域のさまざまな課題の解決への貢献を通じて、SDGsの達成を目指すとしている。

新会社の概要

  1. 会社名: エア・ウォーター・スマイル株式会社
  2. 設立: 2021年10月25日
  3. 事業開始: 2022年1月1日
  4. 代表者: 有賀公勝(エア・ウォーター東日本株式会社 執行役員 甲信越支社長)
  5. 所在地: 長野県松本市梓川倭3878番地1
  6. 資本金: 20百万円
  7. 株主: エア・ウォーター東日本株式会社(100%)
  8. 従業員数: 9名(2022年1月1日時点、うち4名は障がい者)
  9. 事業内容: 福祉サービス業、クリーニング業、小売業、清掃業

(参考)エア・ウォーターグループの福祉介護事業

 エア・ウォーターは2000年に長野県松本市にある特別養護老人ホームの設立支援に携わって以来、社会福祉法人「梓の郷」の運営支援や自社開発のシャワー式介護浴槽や口腔ケア商品・保健衛生用品など各種消耗品の販売を行うなど、福祉介護事業に積極的に取り組んでいる。