岩谷産業とコスモが水素事業の協業検討で基本合意
水素ステーション建設・運営の共同事業体を検討
コスモエネルギーホールディングス株式会社(代表取締役社長:桐山 浩、以下「コスモ」)と岩谷産業は、脱炭素社会の実現に向け、水素事業の協業に関して検討を開始する基本合意書を締結した。
これにより、2022 年中に、商用の燃料電池自動車をターゲットとする水素ステーションの建設・運営に向けた共同事業体を設立することを検討する。
<協業の検討を行う領域>
- 水素ステーション事業
- 水素製造等に関わるエンジニアリング分野
- 水素サプライチェーン構築に向けた国内受入基地及び海外ソースの活用
水素は利用時に CO2 を排出しないことから、カーボンニュートラルのキーテクノロジーとして発電・産業・運輸など幅広く活用されることが可能とされており、技術開発や安定供給が期待されている。
コスモでは、石油製品の製造過程で水素を使用しており、グループ会社が水素製造装置の建設やメンテナンスを担うなど、水素を製造し取り扱うノウハウを長年にわたって蓄積している。
岩谷産業では、1941 年に水素の取り扱いを開始して以来、製造から輸送・貯蔵・保安まで一貫した全国ネットワークを築いており、日本の水素市場シェアは 70%を持つ。
今後、両社がそれぞれ培った技術や知見を活かし、脱炭素社会の実現に貢献するために、水素事業の協業に関して具体的な検討をすすめる。
参考
コスモエネルギーホールディングス株式会社について
コスモエネルギーグループは、日々の生活に欠かせないエネルギーを、安全・安定的に供給し続ける社会使命を担う企業として、石油事業や石油化学事業、再生可能エネルギー事業などを展開している。
また長期的な環境変化を見据え、第 6 次連結中期経営計画”Oil & New”のもと、”New”の取り組みとして、風力発電事業を中心に自社の強みを生かし、全国の SS(サービスステーション)ネットワークを活用した次世代モビリティ社会に向けた取り組みや、風力発電由来の環境にやさしい電力の販売を、”Oil”においても使用済み食用油を原料とした次世代航空機燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」の国内におけるサプライチェーン構築など、脱炭素社会に向けた事業をグループ一体となり幅広く推進している。
岩谷産業株式会社について
岩谷産業は「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」という企業理念のもと、暮らしや産業に多様なガス&エネルギーを届けている。
昨年策定した中期経営計画 PLAN23では、『水素エネルギー社会の実現にむけて~事業枠組みを超えた挑戦~』をテーマとして掲げており、水素の国内 No.1 サプライヤーとして CO2 フリー水素サプライチェーンの構築に取り組む。2050 年カーボンニュートラルに向けて、グリーンイノベーション基金による国際的な商用水素サプライチェーンの構築を始めとした国内外の水素プロジェクトを推進している。