エア・ウォーター北海道のエネルギー小売部門をエア・ウォーター・ライフソリューションに統合

家庭用エネルギー事業の運営体制を再編、道内最大規模のLPガス会社が誕生

 エア・ウォーターグループは、北海道エリアにおけるLPガス・灯油の販売を中核とした家庭用エネルギー事業の基盤強化とさらなる顧客サービスの向上を目的に、2022年4月1日付で同事業の運営体制を再編する。

 グループでは、1年前の2021年4月に道内各地区(道央・道北・道東・オホーツク・日高・道南)のエネルギー小売事業会社(合計6社)を1社に統合し、エア・ウォーター・ライフソリューション株式会社を発足させた。

 今回の再編は、これに引き続き、道内都市圏を管轄し、事業運営の中枢を担うエア・ウォーター北海道株式会社(以下、エア・ウォーター北海道)のエネルギー小売部門を、会社分割の方法によりエア・ウォーター・ライフソリューション株式会社に統合するもの。

 本再編により、道内最大規模のLPガス会社である新生「エア・ウォーター・ライフソリューション株式会社」(以下、エア・ウォーター・ライフソリューション)が誕生する。

再編の目的

 エア・ウォーターグループの北海道における家庭用エネルギー事業は、1955年に北海道で初めてLPガスの販売を開始して以来、LPガス・灯油の販売を中核に、電力小売りや住宅リフォーム事業など、全道を網羅する拠点ネットワークを活かし、顧客に密着した生活ソリューションビジネスを展開している。

 近年、北海道では地方部を中心に高齢者の単身世帯が増加するとともに、都市部ではテレワークや共働きといったライフスタイルの変化や単身世帯の増加が進むなど、LPガスの消費動向や配送効率に影響を与える環境変化が生じている。また、電力・都市ガス小売りの自由化により自由にエネルギー会社を選択できる時代となる中、顧客ニーズに合ったエネルギー関連サービスの提供体制と配送業務をはじめとした業務運営の効率化が重要な事業課題となっている。

 こうした事業環境の中、本再編により、北海道における家庭用エネルギー事業を1社に統合することで、生活ソリューションサービスに特化した企業として存在感を高め、北海道全域で様々なサービスを提供できる体制を構築する。新生エア・ウォーター・ライフソリューションは、広大な北海道を98ヶ所の拠点で網羅し、顧客や地域のニーズに合ったきめ細かいサービスをさらに充実化することで、北海道の暮らしを支える「総合エネルギー企業」を目指す。

新会社の主な取り組み

  • 2022年度中にLPWAの全戸設置を行う。自動検針や集中監視を行うことで、ガス切れ防止や速やかな災害復旧が可能となり、今まで以上にユーザーが安心してガスを使うことができるようになる。また、ボンベの交換タイミングを最適化できるため、人手不足の改善にも寄与する。
  • 広域分散かつ人口減少が急速に進む北海道特有の事業課題に対応するため、他のLPガス事業者と充填所の共同運営や共同配送などに取り組むことで、地域を支えるエネルギーインフラとして安定供給の責務を果たす。
  • 顧客が慣れ親しんだ地域で、より豊かに快適に暮らすことができるよう、既存の拠点ネットワークを生かし、新たなデジタルサービスを提供する。
    1. 月々の請求内容がスマホやPCで確認できる「Myハローガス」
    2. 巣ごもり需要に対応したアマゾンプライム付きのお得なガス料金「AWアマゾンプライムプラン」
    3. LPWAを活用した「見守りサービス」や「困りごとワンストップサービス」

※LPWA(Low Power Wide Area)は、省電力で長距離の無線通信ができる通信技術の総称。ガスメーターに組み込むことで、日常の検針業務等を遠隔で実施できるようになる。

再編後の会社概要

  • 名称:エア・ウォーター・ライフソリューション株式会社
  • 本社:札幌市中央区北3条西3丁目1番1号
  • 資本金:20百万円
  • 株主:エア・ウォーター北海道株式会社 100%
  • 代表者:代表取締役社長 諸澤 高広
  • 売上高:約300億円(エア・ウォーター北海道のエネルギー小売部門と旧エア・ウォーター・ライフソリューションの合算)