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イワタニ・ケンボロー(株)、種豚生産の要「イワタニ東北農場」をリニューアル

生産効率の向上・防疫対策の強化

 岩谷産業のグループ会社で種豚の生産・販売などを行うイワタニ・ケンボロー株式会社(本社:東京、社長:相川和博)は、岩手県に保有する種豚の自社直営農場、「イワタニ東北農場」をリニューアルし、5 月11 日に竣工式を行った。

 イワタニ東北農場は1982 年の開設から40 年が経過し、建増しや補修工事を重ねながら生産体制を維持していたが、老朽化が進んだことを受け、業界最先端の設備を導入した農場を既存農場の隣接地に建設した。今後、約1,300頭の母豚を徐々に新農場に移動させ、強化された防疫環境のもと、効率的な生産を行う。

 なお、同社は種豚の生産・販売だけではなく、設備の販売や農場の技術指導にも注力しており、種豚の「総合プランナー」として2023 年度には販売シェアを現在の15%から20%に拡大することを目指す。

交配・分娩・離乳・育成・販売候補というステージごとに分けた建屋

新農場の概要

新農場の特徴

 これまで属人的に行っていた作業を最先端の設備を導入することで自動化・省力化し、生産効率の向上を図った。また、豚舎の環境を自動管理する「マキシマスコントローラー」といった設備などの導入は、防疫対策の強化にも繋がっている。

マキシマスコントローラー
自動洗浄システム

導入設備代表例

  1. IoT を活用した「マキシマスコントローラー」導入により畜舎の飼育環境を管理 ※温度調整や、餌・水やりの調整、NH3 など有害物質を高濃度検知した場合の自動換気など空調機器の制御を1台で行う。
  2. 自動洗浄システム導入により、手間のかかっていた畜舎の洗浄作業を自動化
  3. 臭気の軽減にもなる排泄物の自動除去設備「フラッシング」の導入
  4. 環境に配慮した、液状堆肥を完全に浄化し、排水処理できる浄化施設の設置

 なお、従来通り 96 時間以内に他の家畜と接していないことを入場の条件とする 96 時間防疫ルール、そして車両搬入物の殺菌消毒の徹底、さらに入退場の際のシャワーイン・シャワーアウトの厳守など、バイオセキュリティを徹底している。

イワタニ・ケンボロー(株)について

 イワタニ・ケンボロー(株)は、世界最大の種豚会社「PIC(Pig Improvement Company)」社の日本における総代理店。世界最先端の技術を持つPIC社の遺伝改良農場から日本の市場に合った遺伝子を輸入し育種改良を進め、優れた種豚を生産者に供給している。最新設備機器の開発・輸入販売もしており、大手養豚農場への技術指導も含めた「ファームマネジメント」事業も推進する。

 また、「環境に配慮した畜産事業」「環境にやさしいプロセスで生産した豚肉の生産」にも取り組む。家畜の排泄物を肥料として活用する循環型農業の検討や、排泄物からバイオガスを抽出し、バイオLPガスを製造する研究を岩谷産業の中央研究所で進めているほか、震災後、利用されていない土地や耕作放棄地等を活用し、飼料メーカーなどと組んで国産飼料の生産に取り組むなど業界をリードし、環境問題に取り組んでいる。

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