大陽日酸 2023年2月出荷分から各種産業ガスの価格改定
2022年2月・8月に続く値上げ、改定幅はヘリウム関連を除き現行出荷価格の20%以上
大陽日酸は、各種産業ガスの出荷価格を2023年2月出荷分から値上げする。対象製品は、①液化ガスローリー製品(酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス)、②各種シリンダー製品(酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、混合ガス、水素ガス、ヘリウムガス関連製品)。
値上げ幅は、現行出荷価格に対し20%以上(ヘリウムガス関連製品以外)。ヘリウムガス関連製品の改定幅は純度・容器仕様等の製品規格毎に対応。
大陽日酸では改定理由について、「エネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰を受け、各種産業ガスについて2022年2月出荷分より平均10%、さらに8月出荷分より平均15%程度の価格改定を進めてきたが、今夏以降も電力料金は大幅に上昇し続けており、足下のエネルギー市況・為替動向や脱炭素の潮流からも、産業ガスコストの大部分を占める電力費は当分高止まりするものと予想され」るとしている。また、ヘリウムガスについても、「世界的な需給逼迫や調達量確保に向けたスポット調達コスト等により、原料調達コストは著しい上昇を続けて」いるとして、激変環境下、上昇コストの吸収は企業努力の範囲を大きく超え、従来価格の維持が困難なものとなっていると説明している。