日本液炭が2023年2月出荷分から液化炭酸ガスとドライアイスを値上げ

2022年2月以来1年ぶり、現行出荷価格に対し20%以上

 日本液炭は、液化炭酸ガス及びドライアイスの出荷価格を次の通り改定する。対象製品は、液化炭酸ガスとドライアイスで、2023年2月出荷分より現行出荷価格に対し20%以上の値上げを行う。

 日本液炭では、エネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰、また原料を依存する製油所等の事業縮小による調達量減少を補完するためのコスト上昇に伴い、2022年2月出荷分より平均15%程度の価格改定を実施している。

 しかしながら、それ以降も電力料金は大幅に上昇し続けており、足下のエネルギー市況・為替動向や脱炭素の潮流からも、製造に係るユーティリティーコストは当分高止まりするものと予想。また、原料逼迫による長距離輸送の増加や物流人件費の上昇等、安定供給のためのコストは、著しい上昇を続けているとしている。

 こうした激変環境下、上昇コストの吸収は企業努力の範囲を大きく超え、従来価格の維持が困難となり改めて価格改定を決定した。同社では「高品質な製品を継続的に安定供給するために、お客様のご協力、ご理解を求めてまいります」としている。