岩谷産業、バンコクアイ・トーア会社の工場を拡張

2023 年1月より生産量を 2 倍以上の規模へ拡充

 岩谷産業は、タイ・バンコク近郊にて約 18 億円を投じ、金属(線材)加工を行うバンコクアイ・トーア会社の建屋拡張および設備を増設し、1 月より量産稼働を開始した。

バンコクアイ・トーア会社の外観
バンコクアイ・トーア会社の外観

 バンコクアイ・トーア会社は 1990 年に設立され、エアコンに使用される金属製ファンガードや食器洗浄機用バスケット、レンジ用ラック等のキッチン用部品及び自動車部品や物流機器等を製造し、東南アジア・北米・欧州への販売を中心に事業拡大してきた。

 特にエアコン分野は今後も東南アジア、欧州、インド等の市場の継続的な拡大、さらに欧州や北米では ATW(エアコン式暖房空調機器)の市場拡大も見込まれている。

 このような状況下、将来的な顧客ニーズへの対応として、現在の生産能力の2倍以上まで大幅に生産能力を引き上げ、さらに生産効率向上に向け自動化ライン導入など、製造設備の増強を行った。

 また、工場の拡張に合わせて、新たに太陽光発電設備(※)を設置し、CO2 削減に向け取り組む。なお、今年 4 月よりカセットこんろの製造も同工場で予定しており、今後は東南アジアのモノづくりの一大拠点として、同社と隣接するヘリウムガスセンターの拡充とあわせ、さらなる事業拡大に努める。

※太陽光パネル設置面積は、12,000 ㎡とし、最大発電能力は 1.5MW 規模となり、今回の設置により CO2 排出量は 1,162 ㌧/年の削減を見込む。

拡張内容

既存拡張後
敷地面積25,300 ㎡38,665 ㎡(+13,355 ㎡)
工場面積15,200 ㎡27,800 ㎡(+12,500 ㎡)