大陽日酸2023年度入社式、永田社長挨拶(要旨)

「The Gas Professionalsとして、産業ガスを起点に、ガスが持つPotentialを最大限に発揮し、あらゆる産業の発展と社会課題の解決に貢献する企業であり続けます」

 大陽日酸は4月3日、2023年度入社式を開催した。新入社員に向け、永田研二社長は次の挨拶(要旨)を行った。

永田社長挨拶(要旨)

 「入社おめでとうございます。新しい沢山の若者を当社グループに迎えることができたことを心から喜ぶとともに、歓迎します。

 皆さんが学生時代を過ごしたパンデミック下のこの3年間、さまざまな激変がありました。ロシアによるウクライナ侵攻は国際秩序の崩壊、権威主義国家と民主主義国家の対立等をもたらし、政治・経済における激変の引き金となりました。カーボンニュートラルによる化石燃料の資源開発が停滞するなかで、ロシア産エネルギーの供給制限が価格の高騰を増幅し、日本においては円安とも相まって過去に例のない電気価格の高騰が起こっています。
 日本の社会はさまざまな変化にさらされ、産業、経済の先行きも厳しいと見るべきでしょう。単純な量的な拡大ではなく、日本酸素ホールディングスグループの一員である大陽日酸は、この国内の社会、経済の環境変化に機敏に適合し、持続的な利益の拡大と成長を果たさなければなりません。そのために、変化に敏感でありスピーディーな判断、決断、行動が求められます。

 大陽日酸のビジョンは「The Gas Professionalsとして、産業ガスを起点に、ガスが持つPotentialを最大限に発揮し、あらゆる産業の発展と社会課題の解決に貢献する企業であり続けます」であります。我々はただ産業ガスを供給しているのではなく、産業ガスの持つ効能、機能を顧客に提供している、その効能、機能が顧客の課題を解決し、社会課題の解決に貢献するのです。

 新しい仲間になられた皆さんに心がけてもらいたいことが3つあります。1つ目は、「わからないことがあれば、遠慮なく周りの先輩、上司に聞く」です。最初は、初めて経験することばかりだと思います。わかるまで聞くこと、そして、自分なりに考えて自身の知識、経験とすることが大事です。2つ目は、「与えられた仕事や役割で、自分なりのベストを尽くす」です。先ずは新人として「やらされる」仕事の意味を理解し、自分なりの工夫をすることで、スピード、出来栄えも良くなると思います。その過程で「やらされる仕事」から「任される仕事」へ仕事の質が向上していくのだと思います。3つ目は、「学び続ける」です。どのような職務についても、世界や日本の社会課題、産業の動向、社会潮流の変化とは無縁でありません。仕事を含めあらゆることに興味をもって学び続けていただきたいと思います。

 社会人として様々な課題や困難に直面することがあろうかと思いますが、逞しく前向きに大陽日酸の一員としてイキイキと元気に働く姿を見ることが出来ることを楽しみにしております。未来はその手の中にあります。そして、一人ではなくみんなの未来をみんなで築き上げてまいりましょう」