日本コンセプト 2023年12月期第3四半期連結決算
通期業績上方修正。高圧ガスビジネスの売上高6億8900万円、2.8%増
日本コンセプトの2023年12月期第3四半期連結決算は、売上高131億9300万円(前年同期比23.3%減)、営業利益27億4300万円(同27.0%減)、経常利益29億3900万円(同20.9%減)、親会社株主に帰属する純利益20億5000万円(同20.1%減)だった。
直近公表の通期連結業績予想を上方修正し、売上高180億円(前年同期比22.0%減、前回予想比変更無し)、営業利益32億0800万円(同34.3%減、同5億3800万円増加)、経常利益34億1300万円(同27.5%減、同8億3300万円増加)、親会社株主に帰属する純利益23億7000万円(同27.3%減、同6億4200万円増加)とした。なお、年間配当金予想に変更は無い。
グループの国際輸送売上は前年同期を下回ったが、タンクコンテナの特色を活かした貨物の保管や加温等の附帯サービスに加え、2024 年のドライバー不足問題が来年4月に迫るなか、モーダルシフトの活用、更に全国 8 か所の支店を活かした STOCK & DELIVERY の提案による長距離輸送の削減提案を推進するなど従来の国内輸送形態からの変更案件の獲得に注力した。
また、海上運賃の低下により売上原価が先行して低減したことや1ドル=125 円を想定していた為替相場が一時は 151 円を上回る大幅な円安で推移したことから、米ドル建てで提示するタンクコンテナにかかる邦貨換算後の売上高が嵩上げされたうえ為替差益を 1億2600万円計上したことから、第3四半期連結累計期間の営業利益・経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益は、当初の予想を大幅に上回った。
今後についてもドル高・円安の状況が継続することが予想されることなどから通期の営業利益・経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益予想を上方修正した。
高圧ガスビジネスは、主にフロンガスを中心とした高圧ガス専門の営業を推進する日コン外航ガスタンクケミカル株式会社を2023年6月に設立し、当第3四半期連結累計期間における売上高は、6億8900万円(前年同期は6億7000万円)となった。