日本コンセプト 2023年12月期第2四半期連結決算

高圧ガスビジネスの売上高4億6200万円、7期連続で増加

 日本コンセプトの2023年12月期第2四半期連結決算は、売上高90億2000万円(前年同期比19.6%減)、営業利益19億6000万円(同21.6%減)、経常利益20億9700万円(同14.5%減)、親会社株主に帰属する純利益14億5900万円(同13.9%減)だった。

 中国の内需低迷により大量の余剰製品が中国からアジア欧州市場に流れ込むなか、海外に比べ非常に高い天然ガスや電気といった燃料価格の高騰が引き金となり日本からの輸出は伸び悩んだ。一方で為替相場が想定レートより円安で推移したことからほぼ前回予想通りの売上高を計上した。また、利益面においては、加温や保管等の附帯サービスに加えて高圧ガスビジネスの業績が順調に伸びたうえ、海上運賃の正常化が進み売上原価の低下が続いたことから前回業績予想を上回った。通期見通しについては、直近公表の業績予想と年間配当金予想に変更は無い。

 グループの貨物輸送関連の売上高は前年同期を下回ったが、日本国内の支店網とタンクコンテナの特色を活かした貨物の保管業務や加温業務等の附帯サービスに加え、2024年問題が来年4月に迫るなか、モーダルシフトの活用、全国8か所の支店を活かしたSTOCK & DELIVERYの提案による長距離輸送の削減提案を推進するなど、旧来の国内輸送形態からの変更案件の獲得に注力した。

 高圧ガスビジネスにおいては、2022年10月にガス・環境ソリューション部を立ち上げ、主にフロンガスを中心とした高圧ガス専門の営業部隊による業務を推進、着実に実績を伸ばした。2017年に高圧ガスビジネスに参入以来、7期連続して売上が増加、当第2四半期連結累計期間における売上高は、4億6200万円(前年同期は4億3700万円)となった。