小池酸素工業 2024年3月期第3四半期連結決算

新型DBCファイバーレーザー切断機「FIBERTEX-ℒシリーズ」を発表

 小池酸素工業の2024年3月期第3四半期連結決算は、売上高367億6400万円(前年同期比5.7%増)、営業利益31億7600万円(同36.9%増)、経常利益36億9300万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する純利益23億1900万円(同44.9%増)となった。通期の連結業績予想と年間配当金予想には変更は無い。

 セグメント別の業績は次の通り。

機械装置

 売上高は151億7500万円(前年同期比11.1%増)、セグメント利益は23億1100万円(同42.1%増)。
 国内市場においてオンリーワン技術のDBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機を中心に販売が好調に推移した。また、10月から「創業105周年記念 グランド105セール」を開催し、汎用切断機器の拡販を強化。12月には「2023 KOIKEプライベートフェア」を開催し、新型DBCファイバーレーザー切断機「FIBERTEX-ℒシリーズ」を披露し、多数の新規引き合いを獲得した。海外市場は、米国にて大型の溶接ポジショナーの販売が好調に推移したことにより、売上高は増加した。

高圧ガス

 売上高は150億0000万円(前年同期比4.4%増)、セグメント利益は11億9500万円(同3.0%増)。
 医療分野は、CPAPレンタルや院内感染防止対策機器の営業活動に注力したが、新型コロナウイルス感染症に関連する機器の受注が減少した。産業ガス分野においては、原材料や電気料金の高騰がみられるなか、価格改定や新規拡販活動に注力したことにより、売上高は増加した。

溶接機材

 売上高は61億5900万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益は4億6700万円(同5.3%増)。
 人手不足や資材の高騰から鉄骨・建築向けの需要が伸び悩み、大型ロボットシステムや溶接機、溶接材料などの受注、出荷が低迷したことにより、売上高は減少。一方で、労働環境改善や省力化、効率化の提案を行うことで付加価値の高い営業活動を進め、大型搬送マグネットやバリ取り装置販売の実績に結びつき、利益は増加した。

その他

 売上高は4億2800万円(前年同期比19.5%減)、セグメント利益は1億2400万円(同5.4%減)。 
 ヘリウム回収精製装置のメンテナンス等が好調に推移したが、国内外向けの排ガス処理装置およびヘリウム回収精製装置の受注が低迷したことで売上高は減少した。