日本酸素HDが「TNFDフォーラム」へ参画

産業ガス業界で初めて「TNFD Adopter」へ登録

 日本酸素ホールディングスは、自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce On Natural-related Financial Disclosers : TNFD※1)の 理念に賛同し、2024 年8月にTNFDフォーラム※2へ参画、TNFD提言の採用者(TNFD Adopterr※3)として登録した。TNFD Adopter への登録は産業ガス業界で初めてとなる。

 TNFD は、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に続く枠組みとして設立され、自然資本と生物多様性に関する事業リスクや機会の情報開示を促し、評価するタスクフォース。また、自然損失を食い止め、回復させ、自然に良い影響をもたらす「ネイチャーポジティブ」へ転換することを目指し、自然関連リスクに関する情報開示フレームワークの構築を推進している。

 日本酸素ホールディングスは、2021 年に製品・サービスや事業活動を通じて環境負荷を軽減することを掲げた「日本酸素ホールディングスグループ環境方針」を策定した。また、「生物多様性の保全」をマテリアリティの重要項目として位置付け、これまでも自然環境と生物多様性の保全に取り組んできた。引き続き、生物多様性の保全に向けた対応を推進すべく、TNFD の情報開示フレームワークに沿った分析と検討を行い、情報開示に取り組むとしている。

※1 TNFD : 企業・団体等が事業活動において、どのように自然資本や生物多様性に依存し、また影響を与えているか適切に評価し、開示するために設立された国際的なイニシアチブ(2021 年 6 月に発足)。
※2 TNFD フォーラム : 多岐にわたる分野の専門性を有する企業・団体等が参画し、TNFD による情報開示フレームワーク構築をサポートするネットワーク。
※3 TNFD Adopter : 2023 年 9 月に公表された TNFD 提言に基づく情報開示を行う意思を TNFD のウェブサイト上で登録した企業・団体等のこと。登録した企業・団体等は 2024 年もしくは 2025 年会計年度情報に基づく TNFD 提言を採用した開示が必要となる。