小池酸素工業 2025年3月期第3四半期連結決算
機械装置セグメントは売上高16.6%増、セグメント利益49.9%増
小池酸素工業の2025年3月期第3四半期連結決算は、売上高396億1300万円(前年同期比7.8%増)、営業利益41億2900万円(同30.0%増)、経常利益47億3100万円(同28.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益29億6600万円(同27.9%増)だった。主需要先である造船業界は堅調に推移したが、建設業界では鉄骨、橋梁需要が減少し、産業機械業界では市況は低調に推移した。通期連結業績予想と年間配当金予想に変更はない。
2025年2月12日開催の取締役会において、株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更を行うことについて決議した。株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより、投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的とする。2025年3月31日(月曜日)を基準日として、同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する普通株式1株につき5株の割合をもって分割する。
セグメント別業績
機械装置
11月に「2024 KOIKEプライベートフェア」を開催し、DBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機の納入ユーザーによる講演会や新切断技術「厚板CW切断」による軟鋼40mmの厚板高品質切断の実演等により、多数の引き合いを獲得した。海外市場においては、米国経済が堅調に推移したことや、サウジアラビアの新造船所向けの設備納入が進んだことにより、売上高は増加した。売上高は176億9100万円(前年同期比16.6%増)、セグメント利益は34億6400万円(同49.9%増)。
高圧ガス
産業ガス分野は、原材料や物流コストの高騰等に伴う価格改定、深耕拡大および新規拡販活動に注力した。医療分野においては、仕入価格の上昇等に伴う価格改定、CPAPレンタルや院内感染防止対策機器の営業活動を強化したことにより、売上高は増加したが、セグメント利益は減少した。売上高は153億9100万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益は11億4700万円(同4.0%減)。
溶接機材
新商品であるファイバーレーザー溶接機などの発売の開始、溶接機や溶接ロボットなどの省エネ化・省人化等の提案を積極的に実施したが、建設・産業機械業界の需要低迷等により、売上高、セグメント利益とも減少。売上高は60億8600万円(前年同期比1.2%減)、セグメント利益は4億3900万円(同5.8%減)。
その他
海外向けの排ガス処理装置の販売は好調に推移したが、原材料費等の上昇や価格競争の激化の影響があった。売上高は4億4400万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益は1億1100万円(同10.3%減)。