エア・ウォーター、製造時CO2排出が実質ゼロの『グリーン産業ガス』を外販開始
保有するバイオマス発電所由来の非化石証書でCO2排出量をオフセット、第三者機関による客観的な信頼性を確保し顧客の「スコープ3」排出量を低減
エア・ウォーターは、2025年1月9日に発表した『グリーン産業ガス』について、2025年4月よりグループ会社で使用を開始、当該製品の第三者機関による検証の受審を進め、「エア・ウォーターの『グリーン産業ガス』の根拠算定および管理は適切に行われている」との検証結果を得たことを公表した。今後は、本検証結果に基づく客観的な信頼性をもって、『グリーン産業ガス』を顧客に販売する。対象製品は、液化酸素、液化窒素、液化アルゴン(タンクローリーによる供給)、製造場所はエア・ウォーター・ガスプロダクツ株式会社 枚方工場(今後は需要に応じて他工場にも展開)。
エア・ウォーターグループが製造・販売する『グリーン産業ガス』は製造時に排出されるCO2を実質ゼロにした産業ガスとなる。グループが保有するバイオマス発電所から創出される環境価値と、産業ガス製造時に発生する電力由来のCO2をマスバランス方式※1でオフセットした。従来の産業ガス製品の代替として『グリーン産業ガス』を使用することで、顧客の「スコープ3」排出量の低減※2に貢献する。
※1 ある特性を有する製品が、その特性を有さない製品と混合された場合に用いる管理手法。
※2 エア・ウォーターでは、マスバランス方式で製造時のCO2排出量をオフセットした産業ガスを『グリーン産業ガス』とし、顧客の「スコープ3」排出量を低減することができる製品と位置づける。
第三者機関による検証
- 検証の名称 :マスバランス方式を活用したグリーン産業ガスの第三者検証
- 検証報告書発行日 :2025年10月16日
- 検証報告書 :エア・ウォーターホームページに掲載。URL https://www.awi.co.jp/ja/business/industrial/green_industrial_gas.html
(今後も定期的に第三者機関による検証を受審し、検証報告書をホームページ上にて開示)
(参考)エア・ウォーターグループ保有の主要なバイオマス発電所
| 発電所名 | 運転開始 | 発電能力 |
| 日本海水 赤穂第1バイオマス発電所(兵庫県赤穂市) | 2015年4月 | 約1.65万kW |
| 日本海水 赤穂第2バイオマス発電所(兵庫県赤穂市) | 2021年1月 | 約3万kW |
| エア・ウォーター小名浜バイオマス電力(福島県いわき市) | 2021年4月 | 約7.5万kW |
| 日本海水TTS苅田パワー木質バイオマス発電所(福岡県京都郡苅田町) | 2023年8月 | 約5万kW |



