東邦アセチレン 2026年3月期第2四半期連結決算

酸素及び窒素は工業用向けの出荷数量が減少、エスプーマの食品用ガスは堅調

 東邦アセチレンの2026年3月期第2四半期連結決算は、売上高159億8000万円(前年同期比2.0%減)、営業利益6億7800万円(同27.1%減)、経常利益7億8500万円(同27.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益4億4000万円(同29.2%減)となった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更は無い。

セグメント別業績

ガス関連事業

 売上高は、90億6200万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は6億8500万円(同23.1%減)。石油類は工業用向けに需要が増加したが、酸素及び窒素は工業用向けの出荷数量が減少、液化石油ガスは工業用向けの出荷数量が減少したことに加え、輸入価格の変動に伴い販売価格が下落したことから、売上高は減少した。売上高減少に加え、給料、運搬費等の販売費及び一般管理費が増加したことにより営業利益は減少した。

エスプーマ関連事業

 売上高は、9億2600万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は2億7400万円(同0.8%減)。食品用ガスが堅調に推移したことに加え、食品関連器材の需要が増加したことにより売上高は増加。営業利益は、食品用ガス容器の購入に加え、運搬費等の販売費及び一般管理費が増加したことにより減少した。

器具器材関連事業

 売上高は、44億7300万円(前年同期比9.8%減)、営業利益は1億0500万円(同44.0%減)。溶接材料は自動車関連及び鉄鋼向けに減少、溶接切断器具は大型機械の受注が減少したことにより売上高及び営業利益は減少した。

自動車機器関連事業

 売上高は、6億6400万円(前年同期比50.6%増)、営業利益は2300万円(同2225.7%増)。自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が増加したことにより売上高及び営業利益は増加。

製氷機関連事業

 売上高は、7億2300万円(前年同期比38.6%増)、営業利益は1億4200万円(同61.5%増)。製氷・冷凍機械の大型物件及びメンテナンス工事が増加したことにより売上高及び営業利益は増加した。

その他

 売上高は、1億2800万円(前年同期比15.6%減)、営業利益は2400万円(同24.0%減)。医療用ガス配管工事が減少したことにより、売上高及び営業利益は減少した。