低温機器メーカー テーラーワートン社のマレーシア現地法人株式取得

 エア・ウォーターは、2016年2月16日付けで、産業ガス低温機器メーカーであるTaylor-Wharton Malaysia Sdn.Bhd.(本社:マレーシア クアラルンプール、以下:テーラー・ワートン・マレーシア)の全株式を取得する。これによりエア・ウォーターは、産業ガス関連事業の海外展開において不可欠な、コスト競争力ある海外製作拠点と営業力を獲得する。

 テーラー・ワートン・マレーシアは、1742年創業の低温機器の製造・販売を行う老舗企業、米国Taylor-Wharton International LLC(本社:米国、以下テーラー・ワートン)の子会社で、マレーシアの現地法人として、主に低温液化ガス貯槽、小型バルク容器、LGC容器等の製造・販売を行っている。
 また同社は、独自の製造ノウハウをフルに生かしたコスト競争力、アジアならびに北米への営業ネットワークを有するなど、世界に通ずる低温機器メーカー。

 一方、エア・ウォーターの海外における産業ガス事業展開にあたっては、かねてより海外製作拠点の整備が急がれていた。今回の株式取得によりテーラー・ワートン・マレーシアを子会社化することで、競争力ある海外製作拠点を早期に確立し、低温機器事業の拡大、さらにはエア・ウォーターの極低温技術とテーラー・ワートン・マレーシアの製作技術の融合による、成長分野である東南アジア・北米向けのLNGサプライチェーンにかかわる機器事業の確立を目指す。
 なお、2015年10月、テーラー・ワートン・マレーシアの親会社である米国テーラー・ワートンは、チャプター11(アメリカ合衆国連邦倒産法第11章)の申請を行っており、その後の再建手続きに基づいて、事業及び資産の売却が進み、エア・ウォーターがテーラー・ワートン・マレーシアの全ての株式を取得することが決定した。
 テーラー・ワートン・マレーシアは株式譲受後、速やかに経営体制を整え、これまでと同様に事業継続する。


【会社概要】
会社名 : Taylor-Wharton Malaysia Sdn.Bhd.
代表者 : Eric Rottier
所在地 : マレーシア クアラルンプール近郊
売上高 : 30億円 (2014年度)
事業内容 : 低温液化ガス貯槽、小型バルク容器、LGC容器等の製造・販売
従業員数 : 126名