東海地区におけるエアセパレートガス充填工場の建設について
エア・ウォーターグループ会社の中部エア・ウォーター(本社 愛知県名古屋市、代表取締役社長 上村 浩)は、産業・医療用シリンダーガスビジネスの強化を目的に、名古屋市緑区の同社敷地内に、エアセパレートガス 充填工場の建設を決定し、着工した。
エア・ウォーターグループでは、北海道から九州まで8つの地域事業会社を主体に、全国を網羅する営業拠点と生産ネ ットワークを活用し、積極的な事業展開を進めている。なかでも産業ガス・医療用ガス関連においては、 建設、溶接、金属加工などのものづくりのほか、食品、病院など幅広い業種に向けて供給を行うシリンダー ガスビジネスを事業の中核に据え、地域に密着した営業活動を展開している。
今回、東海・北陸地域を事業エリアとする中部エア・ウォーターは、産業・医療用シリンダーガスのさらなる事業展開を見据えて充填工場を新設する。新充填工場の充填能力は、既存工場の約2 倍と なり、業界においては東海地区で最大の規模となる見込み。最新鋭の充填設備を導入することで、充填 ロスの削減を図るとともに、容器移動にはパレット方式を採用し作業の効率化を進めるほか、災害時におけ るガスの安定供給にも対応できるよう、容器転倒防止対策を考慮した設備レイアウトとしている。
工場建設にあたっては、既存の充填工場が所在する土地に加え、中部エア・ウォーター本社事務所を近隣に新築移転させ、その跡地を合わせた土地上に、新充填工場を建設する。
【新充填工場概要】
名 称:中部エア・ウォーター 新充填工場
建 設 地:愛知県名古屋市緑区大根山2 丁目132 番地 (現 中部エア・ウォーター本社事務所、充填工場敷地内)
設備概要:充填所、容器検査所 生産品目:酸素、医療用酸素、窒素、アルゴン、炭酸、エルナックス(ELNACKS®)
延床面積:約6,000㎡
スケジュール:本社事務所の着工 2018 年11 月30日(金)、2019 年5 月完成予定
新充填工場の着工 2019 年6月予定、2020 年6 月完成予定
【産業ガス供給における充填所の役割】
産業ガスの供給は、顧客のガス使用量や使用形態に応じて、シリンダー(ガスボンベ)、超低温液化ガス 容器、ローリー供給、パイピングなど、様々な供給形態でガスを安定的に供給している。シリンダーや 液化ガス容器による供給の中核拠点となるのは「充填所」と呼ばれる施設となる。大型プラントやVSU(高効率小型液化酸素・窒素製造装置)などの製造工場で生産した液化ガスは、液化ガスローリーによって充填 所まで輸送し、充填所に設置されたCE タンク(液化ガスを貯蔵する大型タンク)に納入される。そして、これをシリンダーや液化ガス容器に1本ずつ小分けし、トラックに搭載して顧客に配送する。
【中部エア・ウォーター株式会社の概要】
本 社 :愛知県名古屋市緑区大根山2 丁目132 番地
資 本 金 :3 億5 千万円
代 表 者 : 代表取締役社長 上村 浩
売 上 高 :129 億円(2017 年度実績)
従業員数 :104 名(2018 年3月末日)