東亞合成、徳島県と『「徳島県水素グリッド構想」の実現に向けた取組の推進に関する連携協定』締結

徳島県板野町と「水素ステーションの設置及び運営に関する覚書」

 東亞合成株式会社(本社:東京都港区 社長:髙村 美己志)は12月15日付で、二酸化炭素を排出しない次世代燃料の一つとして期待される水素エネルギーの活用をより一層推進するため、徳島県と『「徳島県水素グリッド構想」の実現に向けた取組の推進に関する連携協定』を、徳島県板野町と「水素ステーションの設置及び運営に関する覚書」を締結した。

 東亞合成徳島工場(徳島県徳島市)は、1957 年の工場設立時から、カセイソーダや塩素、水素を主製品とする塩水電気分解工場(以下 電解工場)を安全・安定して稼働する。同社では、地球環境保全を経営上の重要課題の一つと位置付け、地球温暖化防止の促進や環境負荷物資の排出量削減などに継続的に取り組み、本電解工場から産出される高純度の水素を製造する技術を活用し、燃料電池自動車(FCV)や燃料電池バス(FC バス)の燃料源となる水素を供給する定置式および移動式水素ステーションを、2021 年秋、徳島工場隣接地に設置する予定となっている。

 今回、徳島県と締結した『「徳島県水素グリッド構想」の実現に向けた取組の推進に関する連携協定』は、徳島県と東亞合成が相互に連携・協力し、地産水素の効果的活用を図り、徳島県が推進する「徳島県水素グリッド構想」の実現と将来的な徳島県の「カーボンフリー水素社会」の実現に資することを目的とする。また、徳島県板野町と締結した「水素ステーションの設置及び運営に関する覚書」は、板野町の「道の駅いたの」で同社が移動式水素ステーションを営業し、圏域内および広域移動を行う FCV等へ安定的な水素供給を行い、また、板野町が行う水素エネルギー普及拡大に向けた啓発等の取組みに協力するとともに災害発生時の水素供給拠点施設としても必要な連携を行うものとなる。

 東亞合成グループは、「未来の子供たちに幸せが届くよう、新しい価値創造に挑戦します」とのサスティナビリティ方針の下、持続可能で豊かな社会の実現に貢献し、徳島工場が長年にわたり培った水素に関する知見や技術を活かすことで、今後とも徳島県をはじめとした地域社会との連携、協力を深めるとしている。