岩谷マテリアル、土壌に還せる保冷剤「サイクール©」を共同開発

オレンジの皮など植物残渣をアップサイクル

 岩谷産業のグループ会社で生活商品から工業・農業用製品を開発する岩谷マテリアル株式会社(本社:東京、社長 : 増田昌義)は、EF Polymer 株式会社(本社:沖縄、 創業者兼CEO:ナラヤン ラルガルジャール)と共同で、植物残渣を再利用した “土壌に還せる” 保冷剤「サイクール©」 を開発した。今後、両社で国内の流通を中心に展開する。

自然由来の保冷剤「サイクール©」
自然由来の保冷剤「サイクール©」

 「サイクール©」 は、保冷ゲルとして従来の石油由来樹脂ではなく、植物残渣を再利用した樹脂 (EFポリマー©) を使用している。また、保冷ゲルは生分解性を有するためプラスチック残留汚染の懸念なく、土壌への二次利用が可能。岩谷マテリアルでは、脱石化廃棄物減量の観点で環境負荷の低減に貢献する資源循環型の保冷剤だとしている。

EFポリマーについて

 「EFポリマー©」は、 EF Polymer (株) が開発したオレンジの皮等の植物残渣をアップサイクルした、100%オーガニックの高吸水性ポリマー。高吸水性ポリマーは土壌の保水力向上、保肥力向上につながるため、農業や家庭菜園、ガーデニングにおける土壌改良材としても利用される。また、自然由来の原料を利用していることから完全性分解を有し、約6ヶ月間効果が持続した後、12ヶ月間で完全に分解される。 

「EFポリマー©」
資源循環のイメージ