小池酸素工業 2024年3月期第2四半期連結決算
DBCファイバーレーザー切断機など中大型機の販売が上振れ
小池酸素工業の2024年3月期第2四半期連結決算は、売上高239億2200万円(前年同期比4.4%増)、営業利益17億9500万円(同29.7%増)、経常利益21億8800万円(同28.7%増)、親会社株主に帰属する純利益13億5600万円(同32.9%増)となった。
第2四半期連結決算は、DBCファイバーレーザー切断機等の中大型機の販売が想定を上回ったことや為替相場が想定以上に円安傾向で推移したこと等により、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前回予想を上回った。通期の連結業績予想と年間配当金予想には変更は無い。
グループの主需要先である建設業界・産業機械業界・造船業界では市況に回復の動きがみられるものの、建設資材や鋼材価格の高騰など、依然として予断を許さない状況となった。中期経営計画で掲げた「世界市場での顧客満足の実現」に向けた拡販活動の推進や収益力の強化に取り組んだ。
セグメント別の業績は次の通り。
機械装置
売上高は96億2300万円(前年同期比6.9%増)、セグメント利益は12億8300万円(同37.9%増)。
オンリーワン技術のDBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機を米国シカゴで開催された展示会「FABTECH Chicago 2023」に出展し、米国市場での販売活動を開始した。また、国内市場においては、DBCファイバーレーザー切断機を中心に顧客の課題解決に直結する製品群の販売を強化した。
高圧ガス
売上高は98億8000万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は7億3400万円(同3.3%減)。
原材料や電気料金の高騰等による利益率の低下がみられるなか、価格改定や深耕拡大および新規拡販活動に注力した。医療分野においては、コロナ関連機器の売上は減少したが、営業活動の強化等によりCPAPレンタルや院内感染防止対策機器の販売が引き続き好調に推移した。
溶接機材
売上高は40億5400万円(前年同期比4.2%減)、セグメント利益は3億1800万円(同7.0%増)。
溶接機や溶接ロボットなどの省力化機器、特定化学物質に指定された溶接ヒューム対策商品の販売に注力したが、溶接材料や大型設備の販売が低調に推移したことにより、売上高は減少。一方で、グラインダー、集塵機といったプライベートブランド商品の販売活動に注力し、利益は増加した。
その他
売上高は3億6200万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は9600万円(同14.1%増)。
排ガス処理装置の受注が低迷したことにより、売上高は減少したが、原価率の低減に一定の成果を上げた。