KHKが国際的な水素保安に関する団体「Center for Hydrogen Safety」に加盟

世界 100 以上の企業・機関が組織

 高圧ガス保安協会(KHK)は 2023 年 11 月、国際的な水素の安全を推進する非営利団体「水素安全センター(Center for Hydrogen Safety, CHS)」(本拠地:米国)に加盟した。水素に関する国際的な事故情報等の保安に資する情報交換を行い、得られた情報を踏まえて国内外における水素保安のル―ル整備に向けて取組む。

「水素安全センター(Center for Hydrogen Safety, CHS)」
「水素安全センター(Center for Hydrogen Safety, CHS)」

 世界的なクリーン水素需要の高まりを受けて大規模な水素サプライチェーンの構築が求められる中で、水素社会を実現していくためには、海外事故事例や実証データ等を活用し、保安の土台となるルール整備を進めていくことが重要になる。

 このため、KHKでは、海外における水素の事故や技術動向などの保安に資する情報収集網を拡大し、迅速な情報収集を行うべく、CHS に加盟した。協会が有する知見に加え、CHS のグローバルな水素保安に関する情報を活用し、国内技術基準の整備・見直し、国際標準化に向けた提案など、国内外における水素保安のル―ル整備に向けて取組む。

※)CHS:パシフィックノースウエスト国立研究所(PNNL)と米国化学工学会(American Institute of Chemical Engineers(AIChE))が提携し国際的な水素保安を推進する目的で設立。安全な水素の取り扱いを支援するためのガイドラインや教育プログラムの提供、水素に関する事故情報分析レポートを含む保安に関する情報共有プラットフォーム「H2 Tools」を設ける。世界 100 以上の企業・機関が加盟。URL:https://www.aiche.org/chs